仙台市は高野（こうや）川の改修事業に伴い、宮城野区燕沢地区で３橋の架け替えに取り組む。対象は下流側から安行寺橋、川前橋、燕沢橋。安行寺橋は準備工事を進めている段階で、下部工は来年度以降に発注する。川前橋は詳細設計をまとめたところ。燕沢橋は近く詳細設計を発注予定。

七北田川水系二級河川の高野川は、仙台第三高等学校付近のため池から南東側に流れ、県道仙台松島線および国道４号と交差した後、梅田川左岸に合流する。県管理河川だが、人口集中地区の中小河川を市が整備する都市基盤河川事業によって改修を行っている。

河川改修は下流側から仙台松島線との交差部付近まで進んでおり、今後は交差部直上流を仙台松島線と並行するように流れている燕沢地区で、川幅を広げるなどの整備に取り組む。一帯は道路幅員が狭い住宅地。

架け替える３橋とも市道上にあり、既存橋梁はボックスカルバート型式であるなど橋長は数㍍程度と短い。新しい橋は河道拡幅に伴い橋長１０数㍍規模とし、橋台と橋桁で構成する橋梁型式を採用予定。現在地で架け替える計画。いずれも予備設計は復建技術コンサルタントがまとめた。

安行寺橋は仮設道路が供用し、これから下水道の伏越管に着工する。来年度以降、橋梁工事を発注する。詳細設計は橋梁を復建技術コンサルタント、伏越管をキタイ設計がまとめた。仮設道路は広瀬組が整備。伏越管は高工の施工で、今後に現地着手する。

川前橋の詳細設計は２０２１年度に大日本コンサルタント（現・大日本ダイヤコンサルタント）が担当した。燕沢橋の詳細設計は本年度に発注予定。川前橋と燕沢橋は両岸に住宅が建ち並んでおり、道路を切り回すか通行止めにするかといった架け替え期間中の交通規制の手法などは検討していく。