2023-12-08# 物件(仙台圏)
亘理町/国土利用計画の改定案/荒浜地域に交流拠点/鳥の海SICとの連携も視野
亘理町は7日、国土利用計画改定案を全員協議会で明らかにした。改定案では、常磐自動車道鳥の海スマートIC周辺の12・5㌶を対象に交流拠点施設を整備するとした。来週にも町HPに素案を公表し、パブリックコメントの募集を開始する予定だ。2024年末に改定版を策定し、25年度には構想を示す。
この計画は、同町最上位計画の総合発展計画に次ぐもので、震災からの復旧にとどまらない町土の再構築と「新生亘理」の実現に向けた土地利用の推進を図るため、16年度に策定。計画満了は25年度であったが、亘理中央地区工業団地への企業進出などで環境の変化が生じていることから、2年前倒しで改定する。住民アンケートやまちづくり協議会などの中で、鳥の海スマートIC周辺である荒浜地域の発展についての声が上がっていた。
交流拠点施設は、鳥の海スマートICとの連携を図る考え。建設の詳細については31年度をめどに具体化する見込み。
荒浜地域は、学校や地区交流センター、わたり温泉鳥の海などの公共施設があり、鳥の海周辺の良好な景観により海浜保養地としての環境を形成していたが、東日本大震災による津波で被害を受け、人口減少に拍車がかかっている。良好な市街地形成を図るとともに漁業、水産加工、農業等の産業経済の振興および観光・交流拠点の形成を進め、釣りやマリンスポーツ、温泉、産直施設など、多くの人々でにぎわう姿を早急に取り戻すことを目指す。
なお、同計画の改定業務は建設技術研究所が担当した。