HOME

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2023-12-25# 物件(仙台圏)

小糸製作所/名取市・愛島西部工業団地に新工場/25年着工に向け協定調印/延べ3・3万㎡規模を想定

自動車照明器等の製造・販売世界シェアを誇る小糸製作所(東京都品川区北品川5の1の18 加藤充明代表取締役社長)は、名取市の愛島西部工業団地内に新工場の立地を決め22日、同社と宮城県、名取市の3者間で協定調印式および記者会見を行った。今後、設計者と施工者を選定し、2025年度内の着工、27年3月の稼働を目指す。

新工場は、自動化設備導入とデジタル技術活用による高効率工場とし、カーボンニュートラル実現に貢献する工場づくりを目指し今後の当社グループのモデル工場として位置付ける。

今回の立地で国内で5つ目の工場となる。新工場は、ヘッドランプ・リアコンビネーションランプを各々年間50万台の生産を目指す。また、地元から約300人を雇用する想定だ。投資規模は土地、建築、設備合わせて約100億円を見込む。

建設場所は、東北地方における自動車生産への対応や災害に対するリスク分散、気候の面から名取市の愛島西部工業団地内の敷地約7万8000平方㍍。建設に向けた事業計画は作成中で、現段階で延べ3万3000平方㍍規模を想定している。

スケジュールは、24年度内の造成完了後、25年度内の着工、27年3月に稼働を予定する。

22日の協定調印式は、名取市主催で名取市文化会館で開催。当日は加藤社長、村井嘉浩県知事、山田司郎市長をはじめ関係者約15人が参加した。

村井知事は「東北初の工場ができることで、自動車関連産業の更なる集積と飛躍に大きく貢献できる」と期待を寄せ、山田市長は「市のみならず、県南部の産業振興に大いに貢献できる。将来的にも市に住み続けられるまちづくりの実現に近づけられる」と述べた。

これに対し、加藤社長は「東北の復興を実現させるとともに、この東北工場がグループのモデル工場になるように育てていきたい」と意気込んだ。

 

#記事カテゴリー