2024-01-31# 物件(仙台圏)
仙台市/24年度当初予算案を公表/一般会計は6480億余/新規で宮城総合支所建替へ構想費計上
仙台市は30日、2024年度当初予算案を公表した。一般会計は23年度当初予算と比べ334億円、率にして5・4㌫増の過去最大規模の6480億5300万円となった。特別会計の総額は3179億9540万円で、同0・7㌫減の3179億9540万円、企業会計の総額は同1・4㌫増の2575億3200万5000円。全会計の総額は1兆2235億8040万5000円で同2・9㌫の増額となり、震災以降引き続き1兆円超となった。
一般会計のうち普通建設事業費は919億2403万8000円で同22・9㌫の増、災害復旧事業費は14億3771万9000円で、投資的経費の総額は933億6175万7000円となっている。
建設関連を見ると、新規事業で宮城総合支所庁舎等建て替えの経費に1002万円を計上した。青葉区下愛子にある同庁舎が老朽化しているため建て替えに向けて基本構想を策定するとともに、近接する宮城保健センターの再整備検討に着手する。
このほか新規で「流域治水推進モデル事業」に8971万7000円を充てた。福田町エリアをモデル地区として、流域治水に資する取り組みの実践、実証などを進める。主な内容は福田町駅移設に伴う周辺整備として水車堀の拡幅などのハード対策を行う方針。
継続事業では青葉山エリアのまちづくりとして「青葉山エリア複合施設整備」に2億2104万円を計上した。青葉山に計画している音楽ホールと震災メモリアル拠点の複合施設について基本設計に着手する。計画段階の施設規模は最大延べ3万2000平方㍍程度で計画している。
市役所本庁舎と定禅寺通エリアの活性化に関する「勾当台・定禅寺通エリアのまちづくり」には50億8514万3000円を盛り込んだ。現在、市役所本庁舎高層棟の第1期工事については建築、設備関連の施工者選定を進めており、6月からの工事着手を目指している。定禅寺通活性化に向けては公民連携での課題解決に向けたエリアマネジメント支援などに取り組むほか、勾当台公園周辺はにぎわい創出に向けて道路の再整備を行う計画だ。
都心再構築プロジェクトには14億5880万5000円を計上した。「せんだい都心再構築プロジェクト」の支援や、西公園の再整備に向けて検討等を行う。
学校施設整備には218億1593万円を充てた。内訳として、片平丁、長町、鹿野、中山、八本松、上野山、北仙台、鶴谷、幸町、秋保、黒松、富沢の12小学校と、長町、北仙台、蒲町の3中学校の設計監理等を計上したほか、東六番丁、片平丁、中山、上野山、黒松の5小学校と、長町、中田、北仙台の3中学校の校舎増改築等の工事費を付けた。
土木関連は道路改良費に89億2957万7000円を盛り込む。国道286号、高畑定義線、泉塩釜線の道路改築などを推進する。橋梁整備は44億6563万9000円で、主に落合橋、熊野宮橋の架け替え整備や、太白大橋の耐震工事などを継続して進める。