2024-05-21# 物件(仙台圏)
仙台市/卸売市場再整備の基本計画支援/三菱UFJ・安井設計JVを選定/水産部約2.3万㎡、青果部約3.2万㎡で計画
仙台市は「中央卸売市場再整備基本計画策定支援業務」の委託者を公募型プロポーザル方式で選定した結果、三菱UFJリサーチ&コンサルティング・安井建築設計事務所JVを受託候補者とした。応募は同JVのみだった。
市の卸売市場は、築後50年が経過し施設の老朽化が著しいことに加えて、東日本大震災の影響により損傷も著しい状況となっている。こうした課題の解決へ22年度に再整備の方針を固め、昨年度には基本構想の策定を進めている。
基本構想では、今後の物流環境等の変化も踏まえて施設規模を現状から若干縮小し、水産物部で約2万3400平方㍍、青果部で約3万2900平方㍍で検討している。配置案は現在と同様、中央道路を挟んで西側に水産棟、東側に青果棟を配置する。また、各棟の北側に卸売業者エリア、南側に仲卸業者エリアを配置する計画。
また、水産棟と青果棟を個別に順次整備した場合はおおむね20年程度の期間を要することから、工期短縮を実現するため同時に整備することが望ましいとした。スケジュール案は24年度で基本計画、25年度から26年度で基本・実施設計、27年度から工事をスタートさせ、全体供用開始は37年度を目指している。
今回委託する基本計画は、具体的な市場機能や施設構成、規模、配置、概算事業費、工程などの計画策定支援を行う。また、PPP/PFI方式などの整備手法検討、比較資料の作成を行う。履行期限は25年9月30日まで。
なお、基本構想策定支援は三菱UFJリサーチ&コンサルティング・安井建築設計事務所JVが担当した。