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2024-06-04# 物件(仙台圏)

岩沼市/ハナトピア岩沼のリニューアル/構建築設計が建築改修設計/管理棟と地域食材提供施設など対象

岩沼市は、ハナトピア岩沼のリニューアル事業として行う設計業務について、5月20日に指名競争入札を実施した結果、1落の1700万円で構建築設計事務所に決めた。

入札には同社のほか、久慈設計東日本、楠山設計、盛総合設計、相和技術研究所、群建築設計事務所、関・空間設計が参加。佐藤総合計画は辞退となった。予定価格は3514万円。

ハナトピア岩沼は、花をテーマとするまちづくりと地域活性化を目的に、1998年に県道仙台岩沼線沿いの同市三色吉雷神7の1地内に開設。敷地面積約4・8㌶に総合管理棟(W造平屋建て、延べ958・57平方㍍)など7施設が整備されているほか、建物の西側には花壇や芝生が広がる「ふれあい広場」が配置されている。

今回のリニューアルは、事業および運営を民間企業に委託し、老朽化した管理棟と園庭の改修などを進める計画。基本方針では「子どもの笑顔あふれるアグリステーション」をコンセプトに掲げ、子ども・ファミリー層をメーンターゲットに設定し、市内外から来客を呼び込む。サブターゲットは農家・近隣住民・観光客に設定している。

構成するエリアは「シンボルゾーン」「アクティブゾーン」「遊び・交流ゾーン」「地域にぎわいゾーン」に区分し、駐車場からのアクセスや子どもの安全性に配慮した配置となる。

指定管理者のアウデオSAD(大阪市)が提案したもの改修内容は、▽子どもの遊び場の整備▽ポンプジェット(噴水)の新設▽ゴムチップ舗装のよる周回部の改修▽加工室の整備▽屋外用トイレの改修▽コミュニティカフェの新設▽駐車場の整備―など。

今回の委託分では、施設東側の駐車場および管理棟、地域食材提供施設などの実施設計を作成する。計画では、既存の地域食材提供施設を産業市場やコミュニティカフェに、管理棟を「子どもの遊び場」として改修する。そのほか、現地調査や改修方法の提案などを行う。履行期限は2025年3月21日まで。

今後は、25年7月ごろの着工、26年4月のリニューアルオープンを予定。

なお、今回の対象地から西側の設計については、近く発注を見込んでいる。今年度当初予算では、ハナトピア岩沼管理事業に9768万1000円を確保した。

 

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