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2024-06-17# 物件(仙台圏)

パックス/仙台市卸町に賃貸マンション新築/田村設計室で設計/用途制限緩和を受けた先行事例、延べ2039㎡、36戸で計画

パックス(仙台市若林区卸町2の2の1 横山一作代表取締役)は、仙台市若林区卸町に賃貸マンションとなる「(仮称)パックスレジデンス」の新築を計画しており、田村設計室で設計を進めている。仙台を代表する業務エリアだった卸町地区が、都市計画の見直しで居住系施設の建設が可能となったことによるプロジェクト。周辺地域の開発へ呼び水となる可能性を秘める。

建設場所は、地下鉄東西線卸町駅の東側に位置し、同社が所有する第1ビル、第2ビル北側となる仙台市若林区卸町2の2の1の一部の敷地2577・40平方㍍。周辺にはイオンスタイル仙台卸町などの大型商業施設も近接し、生活利便性の高いところ。

計画地は今年3月に行われた仙台市都市計画審議会で、仙塩広域都市計画の見直しにより卸町地区の特別用途地区・第一種特別業務地区を廃止し、地区計画のなかで新たに「駅前近接地区」として承認された。用途制限が一部緩和され、住居や店舗などが建設できるようになった。

施設規模はRC造6階一部4階建て、延べ2039・70平方㍍で、共同住宅36戸を建設する。間取りは広めの1DKタイプ(35~40平方㍍)で、単身者のほかディンクスなど小家族の入居を予定している。1階部分はピロティとし、このほか貸オフィスなどを設ける。杭基礎で、高さは18・98㍍。着工は9月、完成は2026年1月を予定している。

田村設計室の斎藤実代表取締役は「都市計画見直しに伴う用途制限緩和により実現する本計画が、今回見直し対象となった全3・9㌶のリーディングプロジェクトにもなる。今後は、南側隣接地の中長期的な2次開発も視野に入れている。施設内部はインテリアの配置も想定した住みやすい空間をデザインするとともに、中廊下型の高級感溢れる設計を意識している」と話している。

また、仙台市都市整備局の担当者は今回の都市計画の見直しについて「緩和されたことによって、今まで建築できなかった住居や店舗といった居住に必要な施設が建設できることとなった。卸町地区がさらに発展するまちづくりへ大いに期待している」と歓迎の声を寄せている。

 

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