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2024-08-22# 物件(仙台圏)

多賀城市/市庁舎エントランス棟の建築/12月の工事公告へ/建設費は24億余、延べ約2800㎡

市庁舎の再整備を実施している多賀城市は、9月補正予算案に増築棟となるエントランス棟の工事費を計上する。21日に開かれた全員協議会で説明したもので、12月ごろに公告し、2025年1月中旬に入札を見込む。規模はRC造3階建て、延べ2815平方㍍で、現時点で建設費は24億0548万1000円とした。

市庁舎は中央2の1の1地内に所在し、耐震性確保や設備更新、津波対策の必要性から増改築や解体などによる再整備「市庁舎耐震対策等事業」を進めている。東庁舎と西庁舎の2棟で構成していたが、現在は東庁舎を解体中(施工=鳥羽建設工業)。また新設した北庁舎は23年度から供用を開始している(施工=斎藤工務店・宮城工務店JV)。

東庁舎の解体跡地にはエントランス棟を新築する。その後、西庁舎の大規模改修を行う。基本・実施設計などは相和技術研究所が担当している。

エントランス棟は、1階を総合案内と市民ホール、2階には現在敷地内の別棟に入居している母子健康センター(子ども家庭センター)を置く。3階は津波被害を想定して非常用発電機室を設ける。屋上には太陽光発電設備を設置する。また、南側はカーテンウォールのファサードとするなど開放感がある造りとする計画。

工事契約は来年3月定例議会で承認後、年度内に着工し、26年3月に完成させる。西庁舎の大規模改修はエントランス棟の竣工後に着手予定で、27年11月の竣工を目指す。

なお、西庁舎の建設費は16億3100万円を見込み、事業全体では70億3655万9000円の費用を試算する。

 

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