2024-10-30# 物件(仙台圏)
塩釜地区消防事務組合/塩釜消防署ほか移転新築計画/基本・実施設計費に2.3億余/本部・事務局機能も移転 近く一般競争へ
塩釜地区消防事務組合は、塩釜消防署の移転新築計画に併せ、消防本部と事務局も移転する方針を固めた。28日に開いた議会で示したもので、消防庁舎などの建設基本・実施設計策定業務委託料に2億3432万2000円と、関連して高機能消防指令センターおよび消防救急デジタル無線更新実施設計費に1630万2000円を計上した10月補正予算が成立した。2件とも2024年度から25年度までの債務負担行為として設定。業務は11月にも一般競争入札として発注予定だ。
塩釜消防署は、塩釜市尾島町17の22地内の敷地2212・41平方㍍にRC造2階建て、延べ911・06平方㍍で1971年に建設された。88年には125・60平方㍍規模を増築している。施設の老朽化が進んでいることなどから建て替えを計画した。また消防本部と事務局庁舎は塩釜消防署の裏手に置かれており、構造規模はRC造4階建て、延べ約990平方㍍。
移転先は、塩釜市が組合から依頼を受けて用意した市有地で、県道利府中インター線沿いとなる伊保石40の1ほか地内とその後背地でおよそ1㌶。市が組合に貸与する。
当初は老朽化した塩釜消防署単体での移転新築を計画しており、2024年度当初予算に基本・実施設計費として1億1070万6000円を計上していた。内部で検討した結果、現在の敷地が津波浸水区域であることを踏まえ、本部機能も移転することにした。当初計上していた消防署単体での委託料は今後、減額補正する予定。
現在は庁内で基本構想を取りまとめている。執務環境など6項目について検討を進めているところ。なお、塩釜消防署は敷地が狭いためほかの消防署で訓練を実施していたが、移転先では訓練エリアが確保される見込み。
また塩釜市はこの動きに合わせて、対象地の用地確定測量業務を7月1日付で公益社団法人・宮城県公共嘱託登記土地家屋調査士協会に405万2150円で委託しており、履行期間は11月30日まで。