2024-11-28# 物件(仙台圏)
仙南地域広域行政事務組合/白石消防署の基本・実施設計/構建築設計事務所が落札/庁舎延べ約1600㎡や訓練棟など
仙南地域広域行政事務組合は27日、管内4消防庁舎の建て替え計画のうち、白石消防署の基本・実施設計の指名競争入札を行い、4087万円で応札した構建築設計事務所を落札者とした(本紙調査)。履行期限は2026年5月29日。
この計画は仙南地域にある各消防署の老朽化が著しいことから建て替えを進めるもの。各担当市町が用地取得から造成工事まで行い、建築工事は仙南地域広域行政事務組合が担当する。
白石市城北町4の2地内にある現白石消防署はRC造2階建て、延べ837・49平方㍍で、1981年に完成した。
新施設の建設予定地は、白石中央スマートIC周辺に整備する道の駅の北側で、用地面積は7200平方㍍以上を想定している。造成工事は白石市が発注済みで、亀岡建設が施工しており、工期は12月25日まで。
新庁舎の規模は延べ約1600平方㍍で計画。駐車場や総合的な訓練施設として4階建ての主訓練塔1棟と2階建ての副訓練塔2棟を設ける。このほか水害や火山災害の影響を受けにくく、大災害時の拠点活動に適していることから、緊援隊受援用地やヘリポートも設置する。概算事業費は14億円(訓練塔・設計費含む)。敷地面積の内訳は庁舎が1065平方㍍、駐車場が1680平方㍍、訓練施設が2550平方㍍、緊援隊受援用地が1500平方㍍、ヘリポートが400平方㍍を想定している。
なお同事業で先行している角田消防署は、角田市が建て替えに向けて造成工事(担当=保志工務店)を進めている。建設場所は、角田警察署北側の高畑南地内の敷地面積約4400平方㍍。設計は本年度に楠山設計に委託しており、25年度の着工を目指している。新設規模は、延べ約1448・1平方㍍で、駐車場のほか、2階建て訓練塔2棟を設ける予定。概算事業費は12億7000万円を見込む(訓練塔・設計費含む)。
白石消防署の建て替え後は、柴田消防署、大河原消防署の順で建て替えを進めていく。