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2024-12-16# 物件(仙台圏)

仙台市/生出複合施設の整備/来年度に工事着手へ/延べ2053㎡ 古民家をモチーフに

仙台市は太白区生出地区に計画している、市民センターなどの機能を担う「生出地域複合化公共施設」の基本設計概要を発表した。本年度からは実施設計にも着手しており、2025年度から27年度まで建築工事を行い、27年度内の開館を目指す。設計は建築が昴設計、設備はE.I.S設備計画が担当している。

構造はRC一部S造で、延べ面積は2053・93平方㍍で計画。施設機能ごとの延床面積は、市民センターが1222・33平方㍍、児童館が330・30平方㍍、診療所(内科)・薬局が329・20平方㍍、保健センターが132・10平方㍍、証明発行センターが40平方㍍。

太白区茂庭2の8の1地内にある既存の生出市民センターは、証明発行センター、保健センター、診療所の機能が入居する複合施設。建築後40年ほど経過し老朽化が進んだため、太白区茂庭新熊野地内に所在する既存市民センターの東側隣接地に移転新築する。生出地区は、土地区画整理事業などで宅地開発が進み子どもの数が増えていることから、生出小学校区内には未設置の児童館の機能も盛り込むことにした。

設計のポイントは、古民家をモチーフとした外観デザインとし、体育館などの屋根は切妻造とする。隣接駐車場からの出入りやイベント時の資機材運搬の動線を考慮して各施設を配置。地域住民をはじめとする利用者が気軽に集える交流スペースを、施設の中心に設けるほか、カウンター席となるスペースを確保して単独での利用も気軽にできるよう配慮した。吹き抜けの空間は和モダン調のデザインで、居心地の良い空間を目指す。

また、脱炭素化の流れを受け、ZEB化の先行実施施設に位置付け、体育館屋根に太陽光パネルの設置を想定している。

開館後、既存施設の解体跡地は公園と駐車場として整備する方針で、28年度に解体設計と実施設計をまとめ、29年度から30年度にかけて工事を行い、31年度の利用開始を予定する。

 

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