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2025-01-09# 物件(仙台圏)

東北地方整備局/石巻港 雲雀野岸壁の地盤改良/WTOで4月14日開札/ケーソン据付に先立つ深層混合処理の初弾

東北地方整備局は8日、WTO対象一般競争入札の「仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区岸壁(マイナス12㍍)(耐震)地盤改良工事」を公告した。総合評価は技術提案評価型S型。岸壁にケーソンを据え付ける前に、計画範囲のうち中央付近の一部を深層混合処理工法で改良する工事。

申請書と資料は2月10日まで提出。見積参考資料は3月5日から開示し、入札書を4月9日まで受け付ける。開札は同14日13時30分。

参加形態は単体か2社JV。単体とJV代表は港湾土木工事1150点以上、JVサブは同850点以上。単体とJV代表は企業に対し過去15年に元請けで完了した、港湾で作業船により改良厚13㍍以上の深層混合処理の施工実績を求める。技術者経験はこのうち改良厚を求めないものとする。JVサブの企業実績は同じく港湾で深層混合処理を施工したこと。

港湾需要の高まりを受けて昨年度に事業化した石巻港区の耐震岸壁は、石巻市潮見町地先の雲雀野中央埠頭北側で東西方向に延長約240㍍(ケーソン14函)、水深12㍍で整備する。基本的な検討は沿岸技術センター・ニュージェックJV、主にケーソン製作に関する細部設計は日本港湾コンサルタント、主に据付や地盤改良に関する実施設計は中央コンサルタンツがそれぞれ担当した。

ケーソンの据付に先立ち、岸壁整備範囲の中央部で延長約26㍍を対象に、セメント系固化材の深層混合処理による地盤改良を行う。その上で、計画する出来形より上面に立ち上がった部分はグラブ床掘する。深層混合処理杭による改良土量は1万1760立方㍍で、改良天端高がマイナス13・6㍍、改良下端高はマイナス16・6~マイナス40・4㍍。設計強度は2500㌔ニュートン/平方㍍。グラブ床掘は9184立方㍍を見込む。工期は12月19日。

技術提案の指定テーマは、▽海上地盤改良工の効率化を考慮した工程管理方策▽大深度の海上地盤改良の施工管理方策―。

初弾工のケーソン4函の製作は東洋建設が施工。ケーソン3函の製作は今月7日に開札したところ。ケーソン据付範囲のうち今回施工しない延長200㍍以上の区間は、今後に地盤改良工事を別途発注する。既存岸壁と接する両端部については工法を検討中。ケーソンの据付は端部から着手していく予定。

 

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