2025-01-16# 物件(仙台圏)
多賀城市/市役所西庁舎の大規模改修/25年度当初案に関連予算/建築事業費は20億円余
多賀城市は過年度から、老朽化した市役所の解体や増築を実施しており、2025年度から西庁舎の大規模改修工事に着手する。規模はSRC造地下1階地上6階建て、延べ7585・63平方㍍。建設事業費は20億2070万9000円を見込み、関連予算を25年度当初予算案に盛り込む。実施設計を8月にも完了させ、12月から26年1月の入札、同年3月議会後の契約締結を予定。
市庁舎は同市中央2の1の1地内に位置し、耐震性確保や設備更新、津波対策の必要性から増改築などによる再整備「市庁舎耐震対策等事業」を進めている。東庁舎と西庁舎の2棟で構成されていたが、東庁舎は解体を完了し(施工=鳥羽建設工業)、北庁舎が23年度から供用を開始(施工=斎藤工務店・宮城工務店JV)。
東庁舎の解体後にはエントランス棟を新築するほか、外構工事を行う。現在工事の入札手続きを進めており、今月22日に入札する。エントランス棟と西庁舎改修の基本・実施設計などは相和技術研究所が担当。
西庁舎の改修工事は、主に照明のLED化、エントランス棟を新設するため不要になる空調機器や風除室(現在の正面玄関部分約40平方㍍)の撤去、トイレの洋式化、各階のレイアウト変更など。なお空調は現在のセントラル方式から、各部屋やフロアごとの個別空調にする。
26年3月に着工し、10月まで5~6階、11月から翌27年5月まで3~4階、その後11月末までかけて地階~2階を施工する計画。