2025-01-30# 物件(仙台圏)
仙台市/25年度当初予算案を発表/一般会計は6756億余/新規に屋内遊び場基本計画、大手門復元の構想策定費など
仙台市は29日、2025年度当初予算案を公表した。一般会計は24年度当初予算と比べ276億2200万円、率にして4・3㌫増の6756億7500万円となった。特別会計の総額は3309億2126万円で、同4・1㌫増、企業会計の総額は同0・3㌫減の2566億6634万6000円。全会計の総額は1兆2632億6260万6000円で同3・2㌫の増額となり、過去最大規模の予算となった(詳細は後日掲載)。一般会計のうち普通建設費は1000億3640万9000円で同8・8㌫増としている。
記者会見で郡和子市長は「大型プロジェクトに多く取り組んでいるほか、老朽建築物の改修などが大きなウエートを占めている。安全・安心なインフラを守る対策も進めていかなければならない」と述べた。
新規事業では屋内遊び場基本計画に2000万円を計上した。建設候補地は西公園南側の多目的広場で市民プール跡地としている。また、大手門復元の基本構想に450万円を充てた。36年の復元に向け、全体像を具体化するため構想策定に着手する。
このほか秋保大滝周辺エリアの整備計画策定や大滝展望台の詳細設計等に2000万円を新規に計上したほか、新たな産業用地の確保に向けた交通課題対策推進費に1814万5000円、老朽化が進む仙台文学館大規模修繕へ設計費3870万2000円を盛り込んだ。
継続事業では、現在建設中の市役所本庁舎建替事業に122億4446万5000円を計上し、建設工事を推進する。青葉山エリア複合施設整備は実施設計と管理運営指針の策定を進めるとし7億4806万5000円を充てた。
勾当台・定禅寺通エリアのまちづくりとして公園周辺通りの再整備には19億8208万6000円を計上したほか、都心再構築プロジェクトに1億5574万3000円、市場再整備には引き続き基本計画の策定として4492万6000円を付けている。
公共施設の修繕や改築には、市民センター大規模修繕に12億0556万6000円、公立保育所大規模修繕に6億4727万1000円、保育所建設に4億4512万6000円、市営住宅建設等に20億2994万4000円、スポーツ施設の長寿命化を図る大規模修繕・改修整備に42億4888万1000円を盛り込む。
学校教育施設整備には196億9495万6000円を充てた。東六番丁、長町、中田、鹿野、八本松、上野山、鶴谷、幸町、秋保、黒松、富沢の11小学校と、三条中、北仙台、蒲町、秋保三条の4中学校の設計・監理費のほか、東六番丁、八本松、上野山、秋保、黒松、富沢の6小学校と北仙台中の増改築工事などを進めるとしている。
土木関連では郡山折立線、南小泉茂庭線、元寺小路福室線などの都市計画街路整備事業に12億9960万8000円を盛り込んでいる。