2025-02-03# 物件(仙台圏)
宮城県/古川高の管理・特別教室棟改築設計/盛総合設計に決まる/校舎RC3F、延べ3790㎡など
宮城県は、「古川高管理・特別教室棟改築設計業務委託」の委託者を盛総合設計に決めた。昨年11月28日に開札し、1落の8068万円、総合評点113・61(価格点47・81+価格以外の評価点65・80)で決定。入札には同社のほか日新設計、昴設計、鈴木弘人設計事務所が参加した。予定価格は9960万5000円、調査基準価格は7667万1000円。
古川高等学校は大崎市古川南町2の3の17に所在し、敷地面積は4万0241平方㍍。管理・特別教室棟は1970年から71年にかけて建築した施設で、RC造4階建て、延べ3790平方㍍。
耐震補強工事と必要最小限の改修により保全を図ってきたが、大規模改修は行っておらず老朽化が著しい。安全を確保するとともに、特色が活かされる施設整備による学習効果の向上、魅力的な学習環境整備による学習意欲の向上を図る。既存施設と同規模で建て替える計画。
業務内要は、RC造3階建てを想定する管理・特別教室棟延べ3790平方㍍、付属棟2棟、仮設校舎延べ3790平方㍍の新築基本・実施設計と、既存棟と付属棟2棟の解体設計一式。建築設備と外構設計を含む。履行期間は全体で2026年9月30日までとし、仮設校舎は同年3月13日までとする。
設計の基本コンセプトは、▽機能的で使いやすい維持管理が容易な建物▽災害に強く安全性の高い建物▽バリアフリー・ユニバーサルデザインに配慮し全ての人が利用しやすい施設▽自然エネルギーの活用など環境に配慮した建物▽ZEB oriented相当の省エネ基準以上―を目指す。
今後のスケジュールと予定工事費は、本体新築工事は27年度に発注手続きを行い、工期は28年3月から29年8月を想定し、概算で26億3000万円。解体工事は27年7月から28年2月までを見込み、概算2億1000万円。仮設校舎については新築・解体工事の工期が26年9月から27年3月で、費用は約5億5000万円(リース費は別途)を試算している。