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2025-02-10# 物件(仙台圏)

岩沼市/25年度当初予算案を公表/一般会計は約200億/宅地開発や区画整理に関連費計上

岩沼市は7日、2025年度当初予算案を公表した(詳細は後日掲載)。一般会計は199億8500万円で前年度比3・1㌫増となった。特別会計は91億0473万7000円で同1・1㌫減、企業会計は57億8284万4000円で同4・5㌫増、総額は348億7258万1000円で同2・2㌫増となった。普通建設費は14億5656万2000円で同23・9㌫の減額。

主な建設事業を見ると、ハナトピア岩沼のリニューアル事業に2億0052万3000円を充てた。このうち工事費は1億8186万6000円。園内の老朽化した管理棟と園庭を改修し、遊具などを設置する。今年度内に設計(建屋設計=構建築設計事務所、庭園設計=仙南測量設計)がまとまる見込み。5月の工事公告に向けて仕様を調整中。工事は建屋と庭園で2件に分割発注し、契約は6月議会を予定している。7月の着工、26年春のリニューアルオープンを目指す。

市民体育センター解体工事には1億5700万円を計上した。市役所庁舎北側に位置する同センターは、老朽化したため総合体育館(ビッグアリーナ)に統合し、現施設を解体する。現施設はRC造2階建て、延べ1897平方㍍。解体設計は構建築設計事務所が担当。跡地は民間事業者に貸し付ける予定で、敷地は駐車場約2000平方㍍と建屋跡地約3500平方㍍。年内の解体完了を見込み、解体後早々の利活用を目指す。利活用を巡っては、今月までに市民アンケートを募集しており、結果を基に4月に事業者公募を行い、秋ごろの選定を見込んでいる。

都市計画の取り組みは、新たな宅地開発に向けた開発適地調査資料作成委託業務に700万円、地権者説明会の準備に当たる区画整理事業説明会開催支援委託業務に400万円をそれぞれ計上。24年度には住宅適地調査を実施しており、幹線道路を中心とする候補地5地区を抽出した。候補地はいずれも農地で▽押分5・4㌶▽押分(岩沼IC西側隣接)30・9㌶▽早股(岩沼IC東側隣接)15㌶▽早股10・8㌶▽武隈(県立支援学校岩沼学園東側)26・1㌶―の5カ所。このうち2地区を年度内に選定し、25年度に地権者説明会などを行う見通し。

このほか、朝日竹の里線道路改修に3億4307万2000円、三軒茶屋中央地区区画道路新設関連に9869万円を盛り込んだ。

佐藤淳一市長は同日の記者会見で「既存事業を徹底的に見直して行政改革の成果を具体化し、効果を明確にした上で公共施設の長寿命化対策などに着実に対応する」と意気込んだ。

また同市は2月補正予算案を公表した(詳細は後日掲載)。一般会計に14億4175万9000円を追加し、累計は220億2992万4000円となった。

建設関連では、ハナトピア岩沼のリニューアルに8億1355万円を付けた。このうち工事費には6億5816万円を充てている。岩沼西小学校の校舎長寿命化外部改修工事に2億7995万円、朝日竹の里線道路改修に900万円を盛り込んだ。

債務負担行為の補正は、都市計画マスタープラン改定と立地適正化計画策定業務に限度額2000万円、期間は24~26年度で追加設定した。

 

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