2025-02-14# 物件(仙台圏)
名取市/25年度当初予算案を公表/一般会計に約365億円/中央SIC周辺道路設計に約1・5億
名取市は13日、2025年度当初予算案を発表した(詳細は後日掲載)。一般会計は24年度当初から7㌫増額し、365億8500万円とした。特別会計は147億2342万2000円で同5・9㌫の減、企業会計は86億1538万6000円で同3・4㌫の増。総額は599億2380万8000円で同3㌫の増となった。普通建設費は30億6548万2000円で同2・8㌫増額した。
山田司郎名取市長は、同日の定例記者会見で当初予算について「これまでに種まきした事業が花咲き、次の種につながるような『育む・育てる』年に向け、多岐にわたって仕掛けをしている」と述べた。
建設関連では、館腰公民館整備事業に2億3618万3000円、名取中央SIC周辺道路改良事業に1億4805万円、体育施設整備方針策定事業に550万円などを計上した。
館腰公民館整備事業の内訳は、工事費が2億2863万3000円、工事監理委託が720万円。移転新築する新館腰公民館はRC造2階建て、延べ約1094・50平方㍍。アスホが造成工事を担当し、8月の着工、26年度末の開館を目指す。周辺道路の改良も行っており、25年度も残工事に着手する。
名取中央SIC周辺道路改良事業として、名取中央スマートインター線(仮称)ほか2路線測量設計委託には1億4805万円を充てた。組合施行の区画整理が計画されている仙台東部道路・名取中央スマートIC周辺では、市道3路線(関下植松線、飯野坂杉ヶ袋線、鹿島猫塚線)の延長計3・7㌔を対象に改良を行う。過年度より予備設計をまとめており、2車線で幅員最大26㍍まで拡幅する。25年度は詳細設計に着手し、右折レーンの有無や位置などもまとめる。着工は26年度を想定。構造物は計画していない。
仙台赤十字病院と宮城県立がんセンターの統合病院の建設地に近接することから山田市長は「特に(国道4号の東側を通る)関下植松線は4車線化も視野に入れている」と話した。
このほか道路新設改良費として、館腰公民館前線改良工事を含む15件に計4億3005万円、道路維持費として、市役所通り線等の補修工事など16件に4億8510万円をそれぞれ付けた。
また統合病院の建設を巡って、NTT東日本が所有する植松入生107の1地内の用地約4・8㌶については賃借用地としての仮契約を結んでおり、20日開会の定例会で取得議案を提出する。取得価格は18億4900万円。
水道事業会計では、大手町地区配水管更新工事など16件に6億7616万3000円。下水道事業会計ではポンプ場施設基本設計業務などの委託料に5490万円、下増田雨水(美田園)調整池改築や小山調整池築造などの工事に11億5979万円を付けた。
名取市は2024年度2月補正予算案を公表した。一般会計から2億0281万4000円を減額し、当初からの総額は607億1900万3000円となった。
建設関連では、市営住宅建設基金積立金に3438万9000円、防災無線(同報系)更新工事と防災倉庫設置工事に1298万9000円を充てた。