2025-04-11# 物件(仙台圏)
仙台市/西公園屋内遊び場の基本計画策定支援/参加・提案は5月9日まで/機能、施設配置などの検討へ
仙台市は10日付で「西公園屋内遊び場基本計画策定支援業務」を委託するため公募型プロポーザル方式で手続きを開始した。
説明会の受け付けは今月14日までで、16日に上杉分庁舎で説明会を実施する。5月9日までに参加表明および技術提案の提出、同15日にプレゼンテーション、同21日に審査結果を通知し、5月中の契約締結を予定している。応募に当たって、説明会への出席は必須ではない。
技術提案のテーマは①仙台らしい遊びを実現できる屋内遊び場の施設機能と事業内容②基本計画策定支援業務における市民意見等の聴取の方法―。
参加資格は仙台市内に本店または支店を有する1級建築士事務所の登録者。公設・民設、公営・民営を問わず、子どものための機能を有する施設等の計画・設計、管理運営のいずれかの業務実績を有することなど。契約金額は1930万円(税込み)。
西公園屋内遊び場整備は本年度の新規事業で、子どもの遊びの環境の充実を図るため屋外の遊びと連続性をもった遊びが可能となるような施設について、西公園南側エリアを候補地とした整備計画を策定する。昨年には宮城県内を中心に子育て世代が集まり結成した任意団体の「AsoVi―Vaみやぎ」からも仙台市に要望書の提出が行われた。
市が目指す整備コンセプトは▽仙台市の魅力である豊かな自然を活用した遊びなど、屋外の遊びと連続性をもった遊びが可能となる施設▽子どもの育ちの観点から、遊びを通じて多様な体験の創出や学びにつながる施設▽本市の遊び場を象徴し、市全域からの利用を見込む施設▽社会全体で子ども・子育てを応援する気運を醸成するために、子育て家庭に限らず、多様な人が訪れる機会の創出につながる施設▽公共交通機関によるアクセスの利便性が高いことに加え、車で移動する子育て家庭も多いと見込まれることから、一定規模の駐車場を備えた施設▽施設の整備に当たっては、市民のさまざまな声を参考にしながら、多くの子どもたちが楽しめる施設―を挙げている。
整備候補地は西公園南側エリアの多目的広場で、敷地面積は約4000平方㍍。計画策定に当たり施設規模の指定はない。機能、施設の配置なども含めた提案や、構造については県産材、国産材利用や省エネ、再エネの導入などによるZEBにも配慮した施設を前提に検討する。
主な業務内容は、土地利用の要件整理、市民意見の聴取、有識者意見の聴取、実態調査、施設整備案の作成など。履行期限は2026年3月31日までとしているが、第3四半期である12月末までに最終案の仮提出を求めている。基本計画策定後の2026年度以降から設計の作成を進める見通し。