2025-04-17# 物件(仙台圏)
旭陽電気/大和町・新工場を建設/カガヤ建設で施工/S6F、延べ約8600㎡
旭陽電気(山梨県韮崎市神山町鍋山300 金山光雄代表取締役社長)は宮城県大和町テクノヒルズ工業団地内に新工場の建設を決め、カガヤ建設(盛岡市)の施工で夏にも着工する。規模はS造6階建て(一部半地下)、延べ約8600平方㍍。総建設費は約45億円を見込む。設計は菅野宏史建築設計事務所が担当した。
同社は1968年に創業し、電子部品の設計から製造、現地取付、保守までを一貫受託するEMS企業。今回の建設場所付近で宮城工場を稼働しており、本計画が2棟目となる。
施工地は大和町テクノヒルズ30番地内で、宮城県土地開発公社が大和リサーチパークとして造成したエリア。地区内には半導体デバイス製造装置サプライヤー大手の東京エレクトロン宮城の本社工場も立地している。
新工場は昨年取得した敷地約4328平方㍍を活用して整備する。現在は既存建物を解体している。今後は工場建設に先駆け、駐車場の基礎工事を6月ごろに着手予定。新工場の完成は2026年秋を予定する。
資材倉庫を集約して自動倉庫を導入するほか、資材を多く使用する電子部品製造を集約し効率化と生産能力向上を図る。また半導体製造装置を設計する設計室を設け、EMS事業のさらなる展開を推進する。
新工場建設により、既存工場と併せた生産能力は現状の2・5~3倍程度に増加を見込む。新たに50人の雇用も予定する。また新工場へ機能を移すことで生じる既存工場内のスペースには、従業員や団地内企業の従業員が利用できる託児所を設置する計画だ。