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2023-05-24# 物件(仙台圏)

山村/亘理町・東北事業所の新築/勅使河原鉄建で着工/S造総延べ約5084㎡の工場など

鋼製建築部材の製造販売を手掛ける山村(千葉県鎌ケ谷市粟野626の1の110 山村春美代表取締役)は、亘理町逢隈高屋堂田地内の亘理中央地区工業団地に東北事業所(仮称)の建設を計画し、23日に現地で地鎮祭を行った。設計は新井一級建築士事務所(群馬県富岡市)、施工は勅使河原鉄建(群馬県富岡市)が担当する。

同社は、厚板(板状の鋼材)を加工するほか、各種鉄骨部材などを販売。主にH型鋼に取り付ける部品をオーダーメードで製造している。近年の鉄骨需要の拡大に伴い、現在の製造拠点である群馬県伊勢崎市に次ぐ第2の拠点を亘理町に置く。伊勢崎市には4カ所の工場が稼働しており、今回で5カ所目の立地となる。今回施工を担当する勅使河原鉄建は、第1、第3、第4工場も担当している。

建設用地は、亘理町逢隈高屋堂田42の17地内に当たる亘理中央地区工業団地の敷地約1万6000平方㍍。ここにS造平屋建ての工場と、S造2階建ての事務所を整備する。総延べ面積は5084・19平方㍍規模。12月31日までの完成を目指す。2024年1月から機械設備を導入、同年5月上旬の操業開始を予定する。

式典には山村代表、山田周伸亘理町長など関係者23人が出席。新井一級建築士事務所の新井恒好代表が鎌入れ、山村代表が鍬入れ、勅使河原鉄建の勅使河原紀之代表取締役が鋤入れを行った。その後、関係者が玉串を捧げ、工事の安全を祈願した。

式典後、山村代表は「地方各地の取引先に対するサービス向上につなげると同時に、経済を活性化し、地域貢献にもつなげることができると確信している」と期待を込め、「重要プロジェクトであることから、システム建築を用いた効率的な施工を行うため、ノウハウがある企業を選定した」と話す。続いて、勅使河原代表は「亘理町に根を張る企業になることを願っている」と企業の発展を祈願した。山田町長は「地域と暮らしをつなぐことを願い、末永く操業してもらうことを心から祈念する」と述べた。

 

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