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2023-06-02# 物件(仙台圏)

糟川寺/大郷町中粕川・糟川寺の再建計画/佐信木材の設計・施工/3棟総延べ約980㎡を段階的に整備

宗教法人・糟川寺(大郷町 三田村道雄代表役員)は、令和元年東日本台風で被災した大郷町粕川地内の糟川寺(そうせんじ)建て替えを計画し、佐信木材(大崎市)の設計・施工で着工した。協力会社として、設計はESMEEL設計事務所(涌谷町)、施工は大郷建設などが携わる。すでに墓地再建工事に着手。建築物は本堂、庫裡、会館の3棟を整備する。

2019年10月に発生した令和元年東日本台風により、吉田川の左岸堤防が決壊したことで、大郷町中粕川地区では110戸が被災した。糟川寺は本堂を含め庫裡、墓地などが全壊。本堂は同地内東側の仮設小屋に「仮本堂」として移設された。その後に取り壊され、跡地には国が新たな堤防を整備している。

22年10月、大郷町が国から補助を受けて行った宅地の嵩上げ事業が完了。これまでより1㍍ほど高く整備したエリアに、住宅4戸と糟川寺が整備される。

再建する場所はかつての糟川寺が位置していた場所から約300㍍東側で、敷地面積は約7000平方㍍。ことし3月に町から引き渡しを受けた。現在は、被災した110基もの墓地の再建工事が進んでおり、並行して庫裡建築に向けた地盤改良工事を5月中旬に終えた。庫裡はW造2階建て、延べ401・83平方㍍で計画し、5月下旬から建築工事がスタートしている。墓地は9月の秋彼岸まで、庫裡は12月までに完成を目指す。

その後、W造平屋建て、延べ139・12平方㍍の会館(書院・集会所)に着工し、24年の春に完了させる。メーンとなる本堂についてはW造平屋建て、延べ439・72平方㍍で計画しており、新築工事は24年春に着手し、25年秋の完了を予定している。

 

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