HOME

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2023-06-06# 物件(仙台圏)

塩釜市/市役所と病院の整備適地調査/国際航業に決まる/再整備に向けて候補地選定へ

塩釜市は「塩釜市役所・塩釜市立病院整備適地調査支援業務委託」を委託するため5月31日に指名競争入札を行い、1落の333万円で国際航業に決めた。

入札には同社のほか、アジア航測、オオバ、オリエンタルコンサルタンツ、国際開発コンサルタンツ、パシフィックコンサルタンツ、復建技術コンサルタント、八千代エンジニヤリングが参加。日本工営と建設技術研究所は辞退した。予定価格は379万円、最低制限価格は297万9681円。

市は2021年度から「7つの重点課題」の解決を進めており、このうち「庁舎整備」「市立病院のあり方」について、老朽化が進む両施設を再整備の検討を進めている。

既存の市役所庁舎は旭町1の1地内にRC造4階建て、延べ約3800平方㍍で1960年に建設。市立病院は73年竣工で香津町7の1地内のRC造4階建て、延べ約3300平方㍍規模となっている。

市役所は、県が22年5月に公表した津波浸水区域内にあり、駐車場不足やバリアフリー未対応も課題となっている。市立病院は、建物の構造が感染症に対応しきれていないこと、ランニングコストの増加などが指摘されている。

今回の業務では、市内全域を対象として、市有地と民有地を含む10カ所程度の候補地から選定調査を行う。現況調査、所有者の状況、土地の面積や用途地域、埋蔵文化財の有無、さらに津波などの災害リスク、取得費用を調べる。

履行期間は11月30日まで。早ければ年度内にも候補地を議会に示したい考えだ。

 

#記事カテゴリー