2024-02-15# 物件(大崎・栗原)
宮城県/県立学校の施設整備事業/古川高校は校舎など改築へ/新規は7件、古川支援校は校舎等改修と長寿命化
宮城県は、2024年度当初予算案に県立学校の施設整備費として118億3146万6000円を計上し、高等学校および特別支援学校の施設と付帯設備などを整備し、教育環境の向上を図る。
高等学校費には100億7060万3000円を充て、特別支援学校費には17億6086万3000円が措置された。
新規事業で予算が組まれた主なものは、古川高校の校舎等改築事業のほか、亘理高校と小牛田農林高校の武道場改築、名取高校の武道場の大規模改修ならびに名取北高校の屋内運動場の大規模改修。また特別支援学校の古川支援学校は校舎等の改修、名取支援学校では、屋内運動場の大規模改修事業が計画されている。
このうち大崎市古川南町2の3の17地内に所在する古川高校は、校舎等の改築に着手する。既存の主な施設は1968年から71年にかけて建設され、コの字型に配置されている。特別教室棟(北側)、管理棟(東側)、教室棟(南側)はいずれもRC造の3階または4階建てで、総延べ面積は約6449平方㍍。
なお、特別棟と管理棟は2007年度と08年度に耐震補強工事を行い、教室棟は13年度に改築工事(設計・構建築設計事務所、建築・阿部建設)を実施しているため、改築規模は今後示される方針だ。
また古川支援学校については、校舎改築事業費として新規に校舎等の改修に着手するほか、校舎の大規模改造事業で「古川支援学校小中学部大規模改修設計業務委託」を今月15日に開札する。
所在地は大崎市古川飯川熊野87地内。特別支援学校古川支援学校の小中学部棟に関して大規模改修設計および仮設校舎の新築設計を実施する。
改修対象は、RC造2階建て、延べ約2093平方㍍の小中学部棟。設計業務は屋上防水改修、外壁・内部改修一式と新設する仮設校舎、S造延べ約2093平方㍍で、建築設備設計を含む。履行期間は25年3月28日まで。
なお、改修に係る直接工事費は4億2380万7000円(税抜き)で、新築工事費が2億4369万9000円(同)をそれぞれ試算している。工期は25年7月から26年3月までを見込む。