2024-03-26# 物件(大崎・栗原)
大崎地域広域行政事務組合/一般廃棄物最終処分場の計画/候補地は色麻町東部の約3ha/被覆型で埋立量は約14万㎥
大崎地域広域行政事務組合は25日に議員全員協議会を開催し、新たな一般廃棄物最終処分場の建設候補地に色麻町東部の用地3万0480平方㍍を選んだことを発表した。地権者は約30人で、仮立ち入り同意は取得済み。
2024年度については用地取得に向けた住民説明会や土地譲渡契約会のほか、基本計画策定などに取り組む予定だ。処分場のタイプは被覆型とする考えも報告した。
現在組合が運営している大崎市三本木の「大日向クリーンパーク」が30年度内に埋め立てが完了見込みであるため、新たな処分場整備を計画した。
建設候補地の選定には、組合を構成する大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町が各1カ所以上選出し、6カ所が推薦された。
その後、立地回避区域の設定条件と照合した結果、5カ所を対象に2次および3次スクリーニングを進めた。環境条件や経済条件などを評価し点数付けを行った結果、色麻町の候補地が最適と判断した。対象地は同町東端部で、大崎市三本木地区にある「ひまわりの丘」のおおむね西側に位置するところ。
基本構想によると、計画埋立容量は13万9800立方㍍(埋立廃棄物11万3200立方㍍+覆土2万6600立方㍍)。埋立対象物は焼却残さとし尿残さが計9万8000立方㍍、破砕不燃残さが3500立方㍍を想定している。
敷地3万0480平方㍍の用途は、埋立面積が1万3980平方㍍、浸出水処理施設に500平方㍍、防災調整池が3500平方㍍、覆土材置場が3000平方㍍など。埋立期間は30年度から45年度までの15年間としている。
今後のスケジュールは、24年度に用地取得のほか、24~25年度で基本計画・基本設計、地質調査、測量、環境影響調査を進める。25年度にはPFI導入可能性調査も行う。25年度後半から26年度にかけて実施設計と発注支援などを行い、26年度第2四半期をめどに工事を公告し、同年度内に契約したい考え。27~29年度に工事を実施し、30年度の供用開始を目指す。
なお、基本構想および適地選定業務は八千代エンジニヤリングが担当した。