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2024-05-30# 物件(大崎・栗原)

東北整備局仙台河川/築館BPの整備計画/長大橋の詳細設計に着手へ/一迫川を跨ぐ橋長377m 地質調査も発注

東北整備局仙台河川国道事務所は、栗原市築館地区で取り組んでいる国道4号築館バイパス事業で、一迫川を跨ぐ長大橋の詳細設計と地質調査を6月までをめどに公告する。

築館バイパスは、栗原市築館照越永平の県道築館登米線との交点を起点に北進し、同市中心部である築館地区の市街地を東側に回避するルートを取り、一迫川を渡河した先の同市築館城生野入の沢地内に至る延長6・4㌔㍍の路線。慢性的な混雑の解消が期待される。

起点から延長1㌔㍍は現道を拡幅。現道から分岐する同市築館外南沢から、同市志波姫堀口沖まで延長3・8㌔㍍は2015年までに開通済み。終点側の延長1・6㌔㍍は着工に向けた調査を行っている。

起点部から開通済み区間までの延長4・8㌔㍍は、幅員23・25㍍(片側2車線かつ両側歩道)。終点部の延長1・6㌔㍍は幅員14・5㍍(片側1車線かつ両側歩道)で計画している。

現在、各種調査や設計を実施している終点側は、水田地帯を抜け、一迫川を跨いで現道に接続する。現道接続部で国指定史跡・入の沢遺跡が出土したため、当初想定していたルートの見直しを行った。

当初は一迫川と国道4号を跨いで、遺跡範囲内を通過する道路線形だったが、遺跡を回避するよう東側にルートを修正した。これにより橋梁は国道4号とは交差しない計画となったが、橋長は377㍍に伸びる。周辺地盤を考慮すると、上部工は鋼桁となる可能性が高い。橋梁予備設計はオリエンタルコンサルタンツ、道路詳細設計は協和コンサルタンツ、現道との交差点などの設計は復建技術コンサルタントがそれぞれ担当している。

なお、起点側の現道拡幅区間は、東北自動車道との交差部や、沿道に立地している家屋や店舗などの状況を考慮して、拡幅する方向を詰めていく。一部に溝橋の設置も想定する。道路予備設計はセントラルコンサルタントが担

当している。

発注見通しによると、一迫川を跨ぐ橋梁の詳細設計を委託する「築館地区橋梁詳細設計」は第1四半期に入札予定で、履行期限は約8カ月を見込む。橋梁下部工の構築に必要なボーリング調査を実施する「築館地区地質調査」も第1四半期に入札予定で、履行期限は約6カ月としている。また24年度は用地調査・取得も引き続き行っていく。

 

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