HOME

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2024-07-09# 物件(大崎・栗原)

早坂竜太氏/大崎市・日本語学校の学生寮/設計・施工は積水ハウス/1期分はS2F延べ1624㎡、60室

大崎市が開設する日本語学校をめぐり、早坂竜太氏(古川土地代表取締役)が事業者となる学生寮は積水ハウスが設計・施工を担当する。外構は古川土地が施工。26日には安全祈願祭・着工式を行う。施設完成後は3者が連携して維持管理・運営、メンテナンスに当たる。

大崎市は、古川地区に開設する日本語学校に付属して、民間の資金やノウハウを活用し留学生が入居できる学生寮を計画。建設用地は古川中里5の71、72地内の市有地。旧古川東保育所があった場所で、面積は3062平方㍍。JR古川駅の約700㍍南西側で、徒歩約10分圏内のところ。土地は市が事業者に無償で30年間貸し付ける。

事業は2期に分けて実施し、第1期は2025年3月末の工事完了を目指す。第2期は26年6月下旬にも着工し、27年3月末の完成を予定している。

施設は軽量S造2階建てで、1期整備棟は延べ1624平方㍍、2期整備棟は延べ963平方㍍で計画。学校開設時の定員は60人を想定しているが、最終的に100人規模までの拡大を目指しているため、寮も2期合計で100人規模を整備する。

1期整備棟は居室60室のほか、管理人室や食堂・厨房、供用諸室などを設ける。2期整備棟は居室40室と共用諸室を確保する。設備はWi―Fi設備、防犯カメラ、7台の駐車場、100台の駐輪場なども整備する。

事業者の早坂氏は、ピンチをチャンスに変える市の前向きな取り組み姿勢に対し「地域への社会的責任を果たすため、本業の強みやノウハウを通じて課題解決に協力したい」と話す。

学生寮は「交流」「安全」「歴史」「自然」の4つをテーマに掲げ、留学生が長く住み続けたくなる住環境を整備する。空間デザインの特徴は、留学生の交流促進を目的に、複数の居室ごと大崎市内の地名を冠したリビングを配置し、柔軟に活用できる工夫を凝らす。また寮生活を行う学生には、地域のお祭りなどさまざまなイベントへの参加や体験学習なども計画されている。

なお日本語学校は、古川保柳氏子地内にある旧西古川小学校を改修して整備し、25年4月開校を目指す。

 

#記事カテゴリー