2024-09-05# 物件(大崎・栗原)
大崎市/下伊場野山王線の道路改良/橋梁上部工を10月公告/26年度の事業完了目指す
大崎市は、下伊場野山王線道路改良事業の一環として「令和6年度市道下伊場野山王線橋梁工事(上部工)」の一般競争入札(総合評価方式)を10月中に公告する準備を進めている。議会承認案件となるため、契約は年明けごろとなる見通し。橋梁架設後は、下水管の移設や道路改良、舗装工事を実施して、2026年度の事業完了を見込んでいる。
同路線は旧松山町の下伊場野地区と次橋地区を結ぶ、水田地帯を横断する延長約2・5㌔㍍。県道利府松山線と県道古川松山線を接続し、志田地域の東西をつなぐ幹線道路として整備が進められている。
現在は通勤・通学時に市中心部の古川方面へ慢性的な渋滞が発生している上、通学路にも指定されているが一部区間は歩道が未整備で危険なため、自転車・歩行者の安全と円滑な交通の確保を目的としている。また完成後は県道涌谷三本木線を経由し、国道4号や東北自動車道・三本木スマートICまでの所要時間の短縮が図られ、アクセス性の向上による交流の活性化も期待される。
これまでに現道の幅員を10・5㍍まで拡幅し、片側歩道の整備と舗装の打ち替えを行っており、起点部(西側)から路線東側で一級河川鈴根五郎川に架設する橋梁の設置箇所まで改良が進んでいる。
橋梁は長さ25・5㍍で計画し、構造はポストテンション方式PCバルブT桁橋。すでにA1橋台は仙北建設、A2橋台は藤山工務店が施工しており、本年度は上部工に着手する。
25年度は、国営幹線用水路の周辺で下水道管の仮移設、載荷盛土、鈴根五郎川の東側に残る延長270㍍の区間が対象の改良舗装工事を実施する。
26年度には国営幹線用水路周辺の下水道管本移設と、門型カルバートの設置を行う。道路改良は終点部付近の延長約300㍍の区間で、改良工事と舗装工事を行う見通し。