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2024-09-17# 物件(大崎・栗原)

県東部土木登米/南谷地遊水地越流堤の施工計画/参加受付は30日まで/長さ300m規模のゲート改築を想定

宮城県東部土木事務所登米地域事務所は13日、「南谷地遊水地越流堤施工計画ほか設計業務委託」を条件付一般競争入札で公告した。総合評価落札方式は簡易型・実施方針型を適用している。改築に向けて施工計画を検討するほか、歴史的治水施設の検討会の運営補助に当たる。

参加受付は今月30日まで、入札書は10月2日まで受け付ける。開札は翌3日10時に行う。予定価格は2437万9000円。

参加資格は県内に本社または営業所を有する建設コンサルタント(河川、砂防および海岸・海洋)A等級であることなど。

1958年に完成した南谷地遊水地越流堤は、栗原市と登米市の境界に位置し、大雨時に一級河川迫川から越水する水を貯めて、下流側の流量を調節する。諸元は延長366㍍、純径間300㍍(10連で1連当たり30㍍×10門)。平常時は閉まっているが、洪水時は水圧を受けて自動的に転倒し、水を遊水地内に流入させる構造となっている。

竣工後50年以上が経過して老朽化が進んでいることから、治水安全度の向上を図るため、過年度にまとめた詳細設計(担当=日本工営)を踏まえた施工計画などを検討する。

また県では50年供用した河川管理施設を歴史的治水施設と位置付けており、「宮城県歴史的治水施設の老朽化対策と保存活用に関する検討会」を通して有識者から意見聴取する検討会の運営補助を行う。

改築を計画する施設は、越流堤上に転倒ゲート(幅30㍍×高さ0・5㍍×10門)を設置し、ゲートの天端高まで河川水位が上昇した場合にゲートが倒伏する仕組みを想定している。

業務場所は栗原市若柳川北六畝地内。履行期限は2025年3月28日まで。

 

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