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2023-11-14# 物件(石巻・気仙沼)

整備局塩釜港湾/石巻港区の耐震岸壁細部設計/日本港湾コンサルに決定/雲雀野地区にケーソン12函を整備へ

東北整備局塩釜港湾・空港整備事務所は、仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区の耐震強化岸壁新設に向けたケーソンの設計を行う「仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区岸壁(マイナス12㍍)細部設計」を日本港湾コンサルタントに委託した。

今月9日に開札し、1落の2290万円、評価値55・6584で決定。入札には落札者とパシフィックコンサルタンツ、ニュージェック、中電技術コンサルタントのほか、無効2社(五省コンサルタント、日本海洋コンサルタント)の計6社が参加した。予定価格は2882万円、調査基準価格は2293万円。発注者指定型のBIM・CIM適用業務。

本年度に事業化した石巻港区の耐震岸壁は、石巻市潮見町地内の雲雀野中央埠頭北側で、東西方向に延長約240㍍、水深12㍍で設ける。計画によると、ケーソンは岸壁部標準函12函を整備。構造は斜路式で、幅は最大25㍍~最小11㍍、高さは最大17㍍、重量は最大3000㌧。

耐震岸壁としての基本的な検討は、仙台港湾空港技術調査事務所が発注した「雲雀野地区港湾施設機能強化検討業務」で、沿岸技術研究センター・ニュージェックJVが担当している。この成果品を踏まえ、細部設計として設計条件設定、設計波の算定、配筋計算、数量計算などを行う。履行期限は2024年2月29日。

また同事務所は今月9日、関連する「公有水面埋立承認願書作成業務」を開札し、日本港湾コンサルタントが592万円で落札した。岸壁背後地の埋立に関しては宮城県石巻港湾事務所が地質調査業務を9月に開札し、日本工営が受注している。

なお当初、発注見通しに事業の初弾工となる海上地盤改良を盛り込んでいたが、改良材によっては施工時期の制約が生じ得ることなどから、今後の発注時期は流動的な状況。

 

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