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2024-05-09# 物件(石巻・気仙沼)

東北整備局仙台河川/石巻BP沢田工区のTN設計/開札は6月21日/起点側の片側歩道で延長約1500mが対象

東北整備局仙台河川国道事務所は、直轄権限代行で整備する石巻市と女川町を通る国道398号石巻バイパス3期沢田工区について、起点側のトンネルを設計する「石巻地区トンネル詳細設計業務」を8日付で公告した。発注者指定型のBIM/CIM活用業務。

参加資格は土木関係建設コンサルタント業務の有資格者である単体かJV。申請は今月22日まで、入札書は6月20日まで受け付け、翌21日11時に開札する。

石巻バイパスは、三陸沿岸道路・石巻女川IC付近から女川町西部までの延長計11・9㌔㍍。西側の南境工区と大瓜工区は開通済みで、東側に位置する沢田工区は延長約5・8㌔㍍。宮城県の代行で2022年度に事業化した。急勾配で線形が悪い区間を回避し、有事の避難道路としての機能も確保する。

事業区間は稲井小・中学校に近い石巻市真野地内を起点に東進し、石巻市沢田地内の沼津貝塚付近から東側(終点側)は丘陵部でカーブが多い現道を北側に迂回するイメージで構造物を多く設ける。万石浦に面した浦宿橋の手前に当たる女川町浦宿浜地内が終点となる。

主な構造物はトンネル2本、橋梁3本程度。車線数は2車線。幅員は、西側の延長約2・1㌔㍍は両側歩道で15㍍を確保。トンネル2本を含む東側の延長約3・7㌔㍍は片側歩道の10・5㍍で整備する。

設計対象のトンネルは、起点側で貝塚付近から東側に設ける延長約1500㍍、片側歩道の幅員10・5㍍。NATM工法で掘削する。標高は西側(起点側)坑口のほうが低い。業務場所は石巻市沢田台~沢田大蛇峯地内。詳細設計を作成し、履行期限は12月20日。トンネル地質調査は大日本ダイヤコンサルタントが担当した。

発注済みの業務を見ると、道路予備設計と、区間西側3㌔㍍弱の道路詳細設計(平面交差点4カ所含む)、区間東側約3㌔㍍の道路詳細設計(平面交差点3カ所含む)を復建技術コンサルタントが担当。終点付近の大沢川橋(PC橋で長さ約25㍍)橋梁詳細設計は長大。終点側で延長約700㍍のトンネル地質調査は川崎地質が担当している。

このほか発注見通しによると、2本のトンネルの中間に設ける「志の畑地区橋梁詳細設計」を第1四半期に入札予定。終点側のトンネル詳細設計は今後発注する。また起点側で真野川支川を跨ぐ構造物を計画している。

24年度は各種設計業務のほか、用地調査や用地協議が本格化していく。

 

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