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2024-09-25# 物件(石巻・気仙沼)

三宝化成工業/石巻工場の新築/施工は桑野組/S4F、2万6532㎡ 包装容器など生産

包装資材や容器、包装機械の製造などを手掛ける三宝化成工業(大阪府吹田市江坂町1の7の1 奥圭司代表取締役社長)は、石巻市に新工場の建設を計画しており、桑野組(福岡県福智町)の施工を決めた。設計は槇原建築設計一級建築士事務所(松江市)が担当した。

新工場は石巻市下釜南部地区の産業用地となる、石巻市三ツ股3の402地内の敷地1万5162平方㍍に建設する。規模はS造4階建てで、延べ約2万6532平方㍍。内訳は工場部が延べ約1万1332平方㍍、倉庫部が約1万5199平方㍍。高さは工場部が約19㍍、倉庫部が約20㍍となる。

生カキやめかぶのパック、東北楽天ゴールデンイーグルスのドリンクカップ、コーヒーチェーンのカップなどを製造する予定。容器は年間10億個、シート製造は年間約3万㌧の生産能力を見込んでいる。

総事業費は約100億円で、津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助事業を活用した。操業開始に向けては石巻市をはじめ、近隣市町村からの新卒・中途採用を進め、地域経済の発展に寄与したい考えで、新規雇用者は50人採用する計画。完成は2025年度内を予定している。

着工に先立ち24日には現地で地鎮祭が開かれた。神事では槇原建築設計一級建築士事務所の槇原正義代表が鎌入れ、三宝化成工業の奥社長が鍬入れ、桑野組の桑野秀幸代表取締役が鋤入れを行った後、玉串を奉てんして工事の安全を祈願した。

奥社長は「感謝の気持ちを忘れず、石巻市に恩返しする気持ちで頑張っていく」とあいさつ。宮城県東部地方振興事務所の石川佳洋所長は「新工場建設が円滑に進むよう、関係機関と連携を密にしながら全力で支援していく」と力を込めた。また、施工者を代表し桑野代表は「ご期待に沿えるよう、現場従事者と連携を取りながら最新の技術で工場完成に努めていく」とあいさつした。

 

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