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みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2024-12-18# 物件(石巻・気仙沼)

Miyagi motoyoshi solar/気仙沼市にメガソーラー建設/来春着工へ施工者選定中/旧本吉町馬籠地区の約48・7ha開発、出力28MW

Miyagi motoyoshi solar合同会社(東京都中央区晴海1の8の10)は気仙沼市内に、発電量約28㍋㍗の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を建設する考え。三陸道・小泉海岸ICから5㌔㍍ほど西側に当たる馬籠地区の山林約48・7㌶を開発し、ソーラーパネルや受変電設備を設置する。現時点では来春の着工を計画している。

同社は、再生可能エネルギーの開発事業を行うEDPR JAPAN(東京都中央区)が出資し、2023年6月に設立した事業者。

計画では気仙沼市本吉町寺要害~本吉町深萩にまたがる山林を開発し、太陽光発電事業を実施する。開発区域の面積は約48・7㌶。敷地の中央部に森林区域を存置し、それを挟んで北側エリアと南側エリアにソーラーパネルの設置区域を造成する。設置区域の面積は約29・8㌶。土砂災害対策として、北側エリアの2カ所に防災調整池を整備する。調整池内に溜まった雨水は、敷地の北側を流れる馬籠川に放流する。区域内には管理用道路も整備する。管理用道路の整備面積は約2・7㌶を見込む。

開発する区域は山林の裾野に当たり、平均斜度は3・7度と緩やかになっている。造成に関する土工量は、切土が約14万6700立方㍍、盛土が約16万8800立方㍍を見込んでいる。盛土箇所の崩落を防ぐ上で、地下排水溝を整備して雨水の浸透を防ぐ。法面は緑化工を施して保護する。

同社のメガソーラー建設について、宮城県は17日に森林審議会森林保全部会を開き、林地開発許可に関する審査を行った。防災やかんがい用水の保全に問題はないとする県側の意見を支持し、同部会は「開発許可に問題なし」と県に答申することにした。

同社は現在、施工者の選定に向けて入札手続きなどの準備を進めている。県から林地開発の許可が下りた後、現時点では25年2~3月ごろにまず、樹木の伐採工や防災工に着手する方針。防災工が一定程度進んだ段階で、造成工に移行する。ソーラーパネルなどの設置を終え、26年夏~27年初めごろから発電事業を開始する。

メガソーラーの開発に係る設計、申請手続きなどの業務は、復建技術コンサルタントが担当している。

 

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