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みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2023-12-04# 物件(大河原)

丸森町/公募型プロポ・水防Cの基本・実施設計/参加表明は1月17日まで/応急復旧の拠点施設を整備、規模はS造3F延べ2320㎡

丸森町は1日付で、「(仮称)丸森町水防センター基本設計・実施設計」の委託者選定へ公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加表明書および技術提案書等は2024年1月17日まで受け付け、書類による第1次審査の結果を2月2日に通知する。その後、上位5者を対象にプレゼンテーションおよびヒアリングの第2次審査を2月16日に実施。同22日に結果を通知する予定。見積依頼および契約締結は2月下旬を見込む。

参加形態は単体または設計JVで、一級建築士事務所登録業者で過去10年以内に国または地方公共団体の発注による同種業務(防災または交流人口拡大に資する延べ450平方㍍以上の施設の基本設計または実施設計業務)の元請け受注実績を有すること。提案金額の上限は基本設計が1600万円(税込み)、実施設計が4100万円(税込み)。

技術提案テーマは▽町内施設との連携▽河川空間との調和▽民間を取り込んだ健康とアウトドアの空間の実現▽災害時と平常時の利用▽コストと環境配慮―について提案する。

審査を行う判定委員は▽佃悠東北大学大学院工学研究科准教授▽平野勝也東北大学災害科学国際研究所准教授▽藤野高志東北大学大学院工学研究科准教授▽柴山明寛東北大学災害科学国際研究所准教授▽佐々木秀之副町長―の5人。

東北地方整備局仙台河川国道事務所と丸森町が共同で行う「丸森地区河川防災ステーション」整備の一環。仙台河川国道事務所が備蓄資材置場、建設機器活動スペース、水防作業スペース、駐車場およびヘリポートなどを設け、町が水防センターを建設する。同センターは、災害時に防災および応急復旧の拠点としての機能を担い、平常時には東日本台風災害の伝承などの自然災害に対する防災教育の場、同災害からの復旧・復興のシンボルとして整備を進める。公設民営方式を採用する予定。水防センターの建設地は、国道113号の東側で阿武隈川右岸となる丸森町神明ほか地内の約3・3㌶のうち約1・4㌶が対象となっている。

11月に策定した基本構想・基本計画のブロックプランでは、施設規模をS造3階(屋上)建て、延べ2320・07平方㍍を想定している。工事費は約9億円で、都市防災総合推進事業の「被災地における復興まちづくり総合支援事業」交付金を活用する。1階にカフェなどのスペースと物販コーナー、水防資材スペースを設け、2階にレストランなどのスペースや防災学習室、3階は災害関連や伝承、眺望のスペースを確保する。フロアごとの延べ面積は、1階1297・50平方㍍、2階766・13平方㍍、3階(屋上)256・44平方㍍。

設計の履行期限は25年1月31日まで。なお、基本設計の完了期限は24年3月31日までとしており、実施設計期間の短縮が見込まれる場合は別途協議の上、基本設計の完了期限を変更可能となっている。

建設期間は25年4月から26年3月まで。供用開始は25年度を見込む。防災ステーションは現在、初弾の造成工事を本田組で施工しており、本年度内に約半分の造成が完了する見込み。

 

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