2024-01-15# 物件(大河原)
東北農政局/角田丸森地区・小田排水機場の基本設計/23日まで簡易プロポ参加受付/角田市南部に能力8.7㎥/秒で計画
東北農政局は、2024年度から国営土地改良事業地区調査に着手する宮城県南部の角田丸森地区について、12日付で簡易公募型プロポーザル方式による「小田排水機場基本設計その他業務」を公告した。
参加資格は建設コンサルタントA等級。参加表明書は今月23日まで、技術提案書は2月27日まで受け付ける。特定結果は3月27日に通知し、4月8日に見積もり合わせを予定する。
業務内容は、角田市角田地内に新設する小田排水機場を対象に、基本設計と地質調査、測量の各一式を行う。履行期限は25年1月20日まで。
角田市と丸森町を対象とする角田丸森地区は、阿武隈川左岸に広がる受益面積約3100㌶。
地区下流(角田市北部)にある江尻排水機場の改修事業の最中に発生した令和元年東日本台風では、長期間にわたり農地の湛水や市街地が冠水する被害を受けた。このため排水能力の強化を立案。近年多発している豪雨に対処可能な農地防災事業の活用なども視野に入れ、阿武隈土地改良調査管理事務所が主体で検討を進めている。22年度は広域農業基盤整備管理調査、23年度は地域整備方向検討調査を行った。
小田排水機場は、地区上流の角田市南部で、宅地の排水を処理する市所管の野田排水機場にカバーされない農地の排水を担い、排水能力は8・7立方㍍/秒を想定する。構想設計は堀切排水機場と併せて内外エンジニアリングが担当した。
このほか、角田丸森地区としては、江尻排水機場の増強と江尻第三排水機場(撤去予定)の機能を担う統合排水機場を能力30~40立方㍍/秒で新設を予定。基本設計は三祐コンサルタンツが担当している。
また、丸森町にある堀切排水機場は能力1・0立方㍍/秒の既存施設を能力8・7立方㍍/秒に増強する計画。