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2024-05-29# 物件(大河原)

柴田町/3地区の汚水枝線新設設計など/エイト日技らに決まる/鷺沼4号雨水幹線は東洋設計事務所に

柴田町は、町公共下水道事業として行う4件の実施設計業務について、今月24日に指名競争入札を行った。案件名は「船岡地区汚水枝線工事実施設計委託」「上名生地区汚水枝線工事実施設計委託」「剣水地区汚水枝線工事実施設計委託」「鷺沼4号雨水幹線実施設計」。船岡、上名生、剣水の3地区の汚水枝線はいずれもエイト日本技術開発、鷺沼4号幹線は東洋設計事務所に、それぞれ決まった(入札者等は結果欄に掲載)。

柴田第2・3処理分区に位置する船岡地区では、延長1948㍍区間に管径200㍉㍍を開削工法で新設する。履行期限は2025年1月31日まで。

船岡地区から南側に隣接する上名生地区は、柴田第3処理分区。延長2951㍍区間に管径200㍉㍍を開削および推進工法で新設する。履行期限は25年2月28日まで。2件とも工事は26年度から数カ年かけ、数工区に分割発注して完了させる見込み。

2地区の東側に位置する剣水地区は、柴田第3処理分区に当たる。延長854㍍区間に開削および推進工法で、管径200㍉㍍を新設する。履行期限は25年1月31日まで。25年度から工事を行い、2カ年で完了させる。また、同地区内の北側に当たる延長計506㍍は実施設計を新日本設計とエイト日本技術開発が作成しており、今年度内の工事発注を見込んでいる。

鷺沼4号雨水幹線は、昨年度に完成した鷺沼5号調整池を機能させるため、幹線の入れ替えや枝線を新設するもの。幅600㍉㍍~1800㍍、高さ600㍉㍍~900㍉㍍のボックスカルバートもしくは開水路を開削工法で設置予定。今回の業務分では今年、東洋設計事務所に委託した実施設計の追加設計を行う。対象路線は、上流部に当たる大住公園近くで、町道大住11号線および同4号線の延長284㍍。履行期限は25年1月31日まで。工事は26年度から数カ年で行う予定だ。

なお、調整池はRC造オープン式の円形状、内空面積約5000平方㍍、有効貯水量2万7000立方㍍、躯体全体の壁高9・65㍍で築造した。松浦組が施工中の1号雨水幹線整備は25年度内の完成を見込む。

また同町は、「官民連携事業等基盤強化推進事業(ウォーターPPP)委託」の指名競争入札を同24日に行った結果、1落の1230万円でエイト日本技術開発に決めた。

入札には同社のほか、東洋設計事務所、復建技術コンサルタント、新日本設計、日水コン、東北構造社が参加。予定価格は1361万5000円だった。

同町が検討するウォーターPPPは、下水道のみに導入予定で、マンホールポンプや管路を対象に維持管理および点検業務を包括的に民間事業者に委託するもの。今後、27年度4月1日からの施行に向け、25年度に26年度発注分の仕様書を策定する方針。

導入に向け、今回の業務で保有資産や課題を整理するほか、マーケットサウンディングで導入可能性を調査する。履行期限は25年3月14日まで。

 

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