白石市は、東北自動車道に接続する白石中央スマートＩＣ（仮称）周辺整備として進める、「道の駅しろいし」（仮称）の整備事業者の選定に向けた公募型プロポーザル（ＢＴＯ方式）を実施した結果、サンアメニティ（東京都北区）を代表企業とするグループを優先交渉権者に決めた。次点は大和リースグループ。提案価格は現時点で非公表。９月議会での議決を経て契約となる。

同グループの構成企業は代表企業のほか鴻池組、阿部和工務店、東亜道路工業、乃村工藝社、ナショナルトラスト、ミュゼグラム、お茶の井ヶ田、Ｆｏｏｄ　Ｉｎｎｏｖａｔｏｒｓ　Ｊａｐａｎ、ハミングバード・インターナショナルの１０者。協力企業はみやぎ・せんだい子どもの丘、白石興産、ナスカ、建設技術研究所の４者。

参加者は同グループを含む４者（参加者名は非公表）。このうち、６月１９日に開催した２次審査のプレゼンテーションには３者が参加した。

優先交渉権者の提案については、「道の駅の設計や建設業務に関する事項」で、八角形の特徴的な道の駅建物を中心に大屋根広場や中庭、周囲を囲む広場など多様な使い方ができる空間が確保されている点や、日常から災害時への円滑な転用が可能なフェーズフリーの地域防災拠点づくりを目指す具体的な提案などを評価した。

提案価格の上限は５９億９４５８万２０００円（税込み）。内訳は、設計および建設と工事監理が４１億２３００万２０００円（道の駅＝２３億３７４０万２０００円、防災公園＝１７億８５６０万円）、維持管理および運営業務が１８億７１５８万円（いずれも税込み）。

今後のスケジュールは、施設整備（設計・建設）を契約締結から２０２７年３月までに実施。開業は２７年７月を予定し、管理・運営は開業から４２年６月までの１５年間となっている。

建設場所は白石市大平中目地内。敷地面積は道の駅が約３万３８００平方㍍、防災公園（スポーツ・レクリエーション施設）全体が約８万８８００平方㍍。

周辺整備での主な構造物は、道の駅がＳ造平屋建て、延べ２８２０平方㍍程度の物販施設、子育て支援施設としての建屋や駐車場など。

防災公園は７つの基本ゾーンを配置し、延べ２０００平方㍍程度の全天候型ドームや延べ３５０平方㍍程度の管理棟、ニュースポーツ施設などを整備する。