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2024-10-01# 物件(大河原)

白石越河風力/8基で3.3万kW 白石越河風力発電/EPCは東光電気工事ら/東北電力単体の風力開発で初弾

東北電力が単独で初めて開発主体となり宮城県白石市に計画している白石越河(こすごう)風力発電事業(仮称)が、EPC契約により代表企業を東光電気工事とする企業体で、今月から着工する。

当初はアカシア・リニューアブルズと共同開発でプロジェクトを進めていたが、同社から全権益を譲り受けたSPCの合同会社白石越河風力(代表社員=東北電力 職務執行者=板井雅之)が単独で事業を行うことになった。

設置場所は白石市の市街地南西部に位置する山林の約251・8㌶が事業想定区域で、改変面積は約19・3㌶。切盛土量は約17万6139立方㍍を見込む。

発電機の諸元は、1基当たり4200㌔㍗の風力発電機を8基、最大出力は3万3600㌔㍗規模。ローター直径117㍍、ハブ高さ100㍍、最大高さ158・5㍍を予定している。

今後のスケジュールは、10月にも造成工事などに着手し、2026年8月の試運転開始、27年3月の営業運転開始を目指す。大型部品は相馬港で荷揚げし、国道6号を北上して搬送するルートを想定。

なお、環境影響評価書の縦覧を今月24日まで行っている。環境影響評価は日本気象協会が担当した。

また東北電力は単独で取り組む風力発電としてこのほか、青森県と秋田県の境界で取り組む「(仮称)田子風力発電事業」と、北海道中頓別町で行う「(仮称)中頓別陸上風力発電事業」を実施していく計画。

 

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