2024-10-23# 物件(大河原)
NEXCO東日本/白石中央SICの土木工事/年内に一般競争を公告へ/土工約20万㎥、橋台工4基など
NEXCO東日本東北支社は、白石市に新設する白石中央スマートICの土工とランプ橋下部工を一括発注するため、年内にも条件付一般競争入札を公告する。22日付で更新した発注見通しによると、「東北自動車道白石中央スマートIC工事」として本年度第3四半期に公告し、同第4四半期の入札を予定する。
概算工事規模は13億円以上27億2000万円未満。施工延長は約2㌔㍍で、切盛土量が約20万立方㍍と橋台工約5基。工期は約35カ月を見込んでいる。
白石中央スマートICは、白石市街地の南側に位置する同市大平中目地内で東北道と国道4号が交差する地点に新設する。主に水田として利用されていた場所。既設の東北道・白石ICは蔵王町境に近い市北部にあるため利便性が向上するとともに、スマートIC付近には工業団地や道の駅などが開発されるため地域活性化への寄与が期待される。
ICの形状はY型。過年度の設計委託時の計画によると、上下線ともオフランプとなるBランプとDランプが国道4号を跨ぐ橋梁型式。2橋とも鋼単純鈑桁で、幅員は7㍍。橋長はBランプが約40㍍、Dランプが約44㍍。いずれも場所打ち杭基礎と逆T式橋台とする。
スマートIC詳細設計はオリエンタルコンサルタンツ、スマートICの橋梁基本詳細設計は復建技術コンサルタントが担当した。
スマートIC周辺の約50㌶には、工業団地(仙台南部工業団地)、道の駅、防災公園の整備も計画。IC南西側の東北道・下り線と国道4号に挟まれたエリアに工業用地を配置。IC北東側は東北道・上り線沿いにスポーツ・レクリエーション拠点、上り線料金所の出入口付近で国道4号沿いに道の駅を置く。さらに北東側の一帯は工業用地とする。このほか調整池などを設ける。
県内では数少ないIC直結型の工業団地となる仙台南部工業団地を巡っては、昨年4月から立地企業の随時応募を受け付けている。団地面積は約23・6㌶。おおむね6区画に分譲する計画だが、1区画のうち一部の購入も可能。分譲単価は1平方㍍当たり2万円程度からを想定。市は立地を決めた企業との基本協定締結後に、造成工事に着手する。団地内の区画道路は市が改良工事を行っている。
なお市の企業立地奨励金制度は、製造業の工場か研究所と、情報サービス業の拠点施設が対象。5年間にわたり固定資産税や都市計画税の相当額交付などが受けられる。
道の駅しろいしと、全天候型ドームなどスポーツ・レクリエーション施設を含む防災公園は、PFI法によるBTO方式で、サンアメニティ(東京都北区 吉澤幸夫代表取締役)を代表とするSPC・しろいしグロウパーク(白石市 吉澤幸夫代表取締役)と9月議会をもって契約。SPCは設計・建設・運営管理を担い、契約金額は59億9058万6000円(税込み)。契約期間は2042年6月30日とし、施設整備は27年3月までに行う予定。