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2024-12-05# 物件(大河原)

県大河原振興/4地区で農地大区画化へ調査/来年度に3地区が採択予定/丸森町羽入は26年度事業化目指す

宮城県大河原地方振興事務所のほ場整備事業を見ると、管内4地区で大区画化を計画しており、うち3地区が来年度に事業採択される見込みだ。対象は関場・沼田地区(村田町)、竹谷地区(丸森町)、成田地区(柴田町)で、来年度から実施設計などに着手する。いずれも1枚当たり現況10㌃程度の農地を、約1㌶に拡張する大区画化を図る。

関場・沼田地区は、村田町南西部に位置し一級河川荒川右岸で展開する水田地帯。受益面積は111・1㌶。事業費は47億1400万円を見込む。調査は2022年度から24年度まで実施し、基本計画は仙台土木設計がまとめた。計画ではポンプ場を新たに2カ所整備する。

竹谷地区は丸森町中央部にあり、一級河川内川・五福谷川右岸および新川左岸に広がる水田地帯。受益面積は51・1㌶。事業費は19億2000万円を想定している。22年度から24年度の調査で、基本設計は大江設計が作成した。合わせて用水路の整備を計画している。

成田地区は柴田町西部の山地および葉坂地区(農地整備事業)に接した水田地帯となる。受益面積は35・5㌶で、事業費は17億9200万円を予定。21年度から24年度に調査を行っており、基本設計は佐藤土木測量設計が担当した。既存ポンプ場1基の改築と幹線用水路の整備を予定している。

これら3地区では今後の測量設計、実施設計と地質調査を経て、区画整理や暗渠排水工事に着手する。実施設計で各地区の工区分けに取り組むほか、機場の新・改築の詳細や水路の口径などについて精査する。並行して換地業務を進め、33年度の事業完了を目指す。

なお、丸森町の羽入地区では基本計画を策定中(担当=サトー技建)で、26年度の採択を目指している。

受益面積は26㌶で、現況10㌃規模の農地を主に1㌶規模とする大区画化を予定。事業工期は26年度から34年度までを見込む。

 

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