2025-01-15# 物件(大河原)
大河原町/千本桜スポーツパークのBTO事業/4月下旬に募集要項を公表/公園やスポーツ施設などを整備
大河原町は、白石川右岸河川敷等整備事業の一環として進めている「おおがわら千本桜スポーツパーク整備・維持管理運営事業」の実施方針案および要求水準書案を公表した。4月下旬に募集要項を公表し、2026年1月中旬に優先交渉権者を決定し公表する。
仙南地域の重要な観光資源である一目千本桜(白石川河川敷桜堤)を活かした地域づくりを行うもの。JR東北本線・白石街道神谷踏切から大河原大橋までの河川敷約5・6㌶に、イベントの開催や町民の健康増進につながるスポーツ空間などを整備し、複数の施設を設ける計画。今回、にぎわい交流拠点施設の整備・維持管理運営とパークゴルフ場の維持管理運営を行うため、官民連携手法(BTO方式)で事業者を募集する。
対象となる施設は、にぎわい交流拠点施設となる▽公園▽スポーツ施設▽管理棟▽その他屋外建築物▽民間収益施設(付帯事業)―と、現在供用を開始しているパークゴルフ場。また、今年度までをめどに町が造成と併せて先行整備予定の調整池や道路、園路の一部および地下通路(ボックスカルバート)も含む。
業務では設計、建設・工事監理、維持管理、運営を行う。また付帯事業について、事業者は施設等の一部を有効活用し、地域活性化および利用者の利便性の向上に寄与する機能を持つ付帯事業を独立採算で行う。
参加資格要件は、複数企業で構成するグループ(SPC設立可能)が条件。代表企業、構成企業および協力企業は、町競争入札参加資格を有すること。
今後、4月下旬に募集要項などを公表し、7月中旬までに参加表明書と資格審査書類、10月上旬までに提案審査書類をそれぞれ受け付ける。11月中旬にプレゼンテーション・ヒアリングを行う。26年1月中旬に優先交渉権者の決定および公表を予定している。基本協定の締結と仮契約は2月、本契約は3月の町議会で締結となる。
スケジュールについて、設計および建設期間は27年1月末まで、運営開始はパークゴルフ場が27年4月1日、施設が28年4月1日を想定している。事業期間は43年3月末まで。
現在、盛土造成は全3工区に着手している(1工区=菅野工務店、2・3工区=八重樫工務店)。盛土造成および道路工事は25年度に完了予定。28年度のオープンを見込む。基本設計および実施設計はオオバがまとめた。
審査員は次の通り(▽名前(所属・役職))。▽藤田秀明(副町長)▽菊地仁美(総務課長)▽吉野卓朗(政策企画課長)▽小原元紀(地域整備課長)▽菅野敏洋(商工観光課長)▽前元一也(スポーツまちづくり推進課長)▽三部佳英(元宮城県建築住宅センター理事長)▽櫻井一弥(東北学院大学工学部環境建設工学科教授)