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2024-03-21# ニュース

県と県内14市の当初予算概要/普建費は2513億円余/県民会館に債務負担設定、仙台市音楽ホールは設計着手へ

宮城県および県内14市の2024年度当初予算が出そろった。一般会計の総額は約2兆1120億円で、23年度に比べ0・4㌫減少した。普通建設事業費は約2513億円で、10・3㌫増加した。注目事業は県が県民会館・NPOプラザ複合施設整備に債務負担行為約394億円を設定したほか、仙台市は新規事業で宮城総合支所建て替えへ基本構想策定に着手する。このほか登米市は、米山地区に建設する公共施設複合化整備事業の工事費に約19億円を措置した。富谷市は図書館等複合施設建設費に債務負担行為を設定。東松島市は大曲小学校の改築工事費を盛り込んだ。

宮城県の一般会計は13年連続で1兆円を超える1兆0238億1300万円となった。普通建設事業費は4・2㌫増の1165億7895万8000円。主な建設事業を見ると、県民会館・NPOプラザ複合施設整備に3億7060万円を付け、債務負担行為に394億5900万円を設定した。設計は石本建築事務所が担当し、設計期限は6月末まで。

仙台市宮城野区田子に集約する高等技術専門校再編整備費に10億1800万円、債務負担行為に55億2900万円を設定した。設計は久米設計で、履行期限は25年1月末まで。

このほか、新規に大崎市の古川高校の校舎改築事業を予算化。仙台圏の4病院再編に係る経費としては、仙台医療圏地域医療構想推進費に1972万3000円を盛り込んだ。

仙台市の普通建設事業費は919億2403万8000円で23年度比22・9㌫の増額となった。新規事業で宮城総合支所庁舎等建て替えに1002万円を計上した。支所庁舎が老朽化しているため建て替えに向けて基本構想を策定するとともに、近接する宮城保健センターの再整備検討に着手する。青葉山エリアの複合施設整備には2億2104万円を確保。延べ3万1000~3万2000平方㍍規模で計画している音楽ホールと震災メモリアル拠点複合施設の基本設計に着手する。学校施設整備には約218億円を充て、校舎増改築、改修工事を引き続き進める。

名取市は愛島台地区造成工事に10億円を付けた。建築では、不二が丘小の校舎大規模改造工事に3億6558万円を確保した。

岩沼市は市民体育センターの解体費に1億6700万円を計上したほか、ハナトピア岩沼のリニューアルに向けて設計費などを確保。土地区画整理事業可能性調査に928万余りを付けた。

多賀城市は、市庁舎耐震対策等事業についてエントランス棟の実施設計費を盛り込んだほか、中央公園のパークPFI導入に向けた事業費2億5000万円を付けた。

塩釜市は、23年度当初予算が骨格予算だったことから普通建設費は23年度比13億円増加した。主なハード整備は体育館サブアリーナの改修に工事費9億3600万円などを確保した。

富谷市は、図書館等複合施設整備事業の工事費8億2276万8000円、25年度までの債務負担行為19億5582万8000円を設定した。複合施設の規模はRC一部S造2階建て、延べ3196・81平方㍍で、Nearly ZEBを目指す。大規模工業団地に取り組む成田二期北土地区画整理事業の推進へ、県への委託工事となる道路工事費を予算化した。

石巻市は、新規に桃生中の校舎と屋内運動場の改築に向けた耐力度調査業務にそれぞれ300万円を付けた。陸上競技場のPFI導入可能性調査業務に2200万円、学校給食センターPFIアドバイザリー業務に1440万円を盛り込んだ。新石巻保育所と桃生こども園の整備へ、いずれも設計費なども付けている。

気仙沼市は、新庁舎建設事業の実施設計費や旧市立病院解体に伴う土壌汚染対策工事費を盛り込んだ。24年度に発注予定の本体建設工事費は今後、補正予算で計上する見込み。

東松島市の普通建設費は約53億円。大曲小学校改築工事費に8億3120万円、25年度までの継続費に21億1170万円を確保した。鷹来の森運動公園大規模改修事業費には25年度までの債務負担行為7億2214万円を設定している。

大崎市は地域医療連携拠点施設の基本・実施設計費に1億4871万1000円を確保した。市民病院の駐車場敷地内に延べ3000平方㍍程度を想定し、夜間急患センター感染症対応スペース、研修室などを設ける。古川第四小の大規模改造工事には2億7311万3000円、25年度までに7億7228万5000円を限度額とする債務負担行為を設定した。

栗原市は、新たな産業用地の開発へ調査事業費と、JR東北新幹線・くりこま高原駅の周辺開発可能性調査費を予算化。若柳小の大規模改修工事費には3億2278万6000円を計上するとともに、26年度までの債務負担行為5億5210万円を設定。土木関連からは栗原東大橋の整備費も盛り込んだ。

登米市は、23年度に比べ普通建設費が約60㌫増加した。米山地区の公共施設複合化整備事業の工事費に約19億円を確保。また、南方地域統合小の基本設計費、東部学校給食センター(仮称)の実施設計費、(仮称)地域交流センター整備事業の基本構想・計画策定支援費も予算化された。

角田市は、防災減災構想を推し進めるための投資的経費の増加などを受け、一般会計が過去最大の153億余となった。角田中央公園管理事業として、屋内温水プール大規模改修調査費、野球場グラウンドの改修実施設計費などを確保している。

白石市は、白石中央スマートIC(仮称)整備事業に約3億5000万円を付け、NEXCO東日本が行う工事委託費などを措置。スマートIC周辺整備には約7億3000万円を配分し、建築設計費や防災公園造成などに充てる。

 

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