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2024-01-12# その他

宮城県/農地区画整理の調査地区/県内21地区で検討進む/登米市米川など来年度事業化へ

宮城県は、農地の大区画化に向けた農地整備事業調査を現在、21地区で実施している。このうち2023年度から調査に着手したのは7地区。また、7地区が23年度で調査を終える予定。地方振興事務所別には、仙台管内6地区、大河原管内5地区、東部管内5地区、北部管内3地区、気仙沼管内2地区で調査に取り組んでいる。

仙台管内では、大和町の吉田沢渡地区と、亘理町の小山・田沢地区が本年度から調査に着手。一方で仙台市の野尻地区と、名取市の下余田2期地区は24年度に事業化する予定だ。

中でも、20年度から調査を始めている大郷町前川地区は受益面積311㌶の規模。町中央部の粕川地区で吉田川に設けた行井堂堰から取水している、吉田川左岸と鶴田川右岸に挟まれたエリアが受益地となる。1区画当たり標準30㌃の農地を1~2㌶に大区画化する計画。基本計画は仙台土木設計が担当した。なお、行井堂堰も直下流に改築する計画で、復建技術コンサルタントが計画をまとめている。

大河原管内では、丸森町の羽入地区で本年度から調査を開始。一方、大河原町の金ケ瀬西地区は本年度で調査を終える見込み。管内では村田町の関場・沼田地区が受益面積124㌶と広範なエリア。村田第二中学校の西側に位置する、現況は1区画当たり約10㌃の農地が対象となる。

東部管内は登米市内で4地区を調査中。19年度から調査に着手している米川地区は、登米市東和町の二股川沿いに広がる農地。区画整理後の担い手など営農計画を詰めていたほか、排水計画を検討し既設排水機場の増強を見込むなど調整に時間を要していたが、来年度に事業化する見通しとなった。ほ場設計基本設計は西條設計コンサルタント、排水解析と排水機場基本設計はサトー技建がそれぞれ担当した。

また、登米市の古宿地区も24年度に採択を予定。そのほか東松島市高松、登米市上沼桜場、登米市内ノ目の3地区で本年度から調査を始めている。

北部管内では、大崎市の下真山地区と、栗原市の藤沢地区が本年度で調査期間を終える。気仙沼管内では、気仙沼市の表山田・三段田地区が本年度から調査を開始した。

 

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