2024-03-18# その他
東北農政局北上土地改良/吉田川流域・中下統合機場の設計公告/特定結果通知は5月13日/東松島市野蒜に排水能力5.6tで計画
東北農政局北上土地改良調査管理事務所は15日、国営土地改良事業地区調査・吉田川流域地区中下(なかしも)統合排水機場基本設計業務を公告した。簡易公募型プロポーザルを適用している。
参加資格は建設コンサルタントA等級。参加表明書は今月25日まで、技術提案書は4月30日まで受け付ける。特定結果通知は5月13日、見積もり合わせは同23日に予定する。
県中部を西から東へ流れる吉田川流域は、大和町、大衡村、富谷市、大郷町、大崎市、松島町、東松島市に跨るエリアで、排水受益面積は約4500㌶。国営事業化に向け、2023年度からは国営土地改良事業地区調査に位置付けて調査を行っている。
いずれも宮城県が整備した19カ所の機場があるが、近年は局所的に短時間で大量の雨が降るケースが増え、同流域も甚大な被害を繰り返し受けていることから、集約などを図りつつ排水能力増強に取り組む。
既存19機場のうち最下流にある中下排水機場の既存排水能力は1・67立方㍍/秒。上流にある浅井排水機場(同1・50立方㍍/秒)と統合する計画。新しい施設の排水能力は5・6立方㍍/秒で計画している。建設場所は河口付近の東松島市野蒜長沼地内。
基本設計として、水利計算、機場工、樋門・樋管工、建屋、護岸、仮締切堤、土留工の設計各一式、土工計画、概算工事費の積算などを行う。履行期限は25年1月10日。
また同日付で、「吉田川流域地区環境配慮計画作成業務」を公告した。環境配慮調査を行い、環境配慮計画をまとめるもの。簡易公募型プロポーザルで5月13日に特定結果を通知予定。
発注見通しによると、関連して「後谷地統合排水機場ほか基本設計業務」を近く公告する。