宮城県は１日現在の２０２４年度発注見通しを公表した。件数は工事が６５３件、業務４９２件となっている。このうちＷＴＯ対象工事は、大崎市鹿島台に建設する「大崎地区（東部ブロック）職業教育拠点校新築工事」と防災推進課が担当する「地域衛星通信ネットワーク更新工事」の２件。大崎地区職業教育拠点校は週休２日工事を適用する。

県民会館・ＮＰＯプラザ複合施設整備に関してはＷＴＯ対象ではあるものの、発注に関して業種区分けなどの条件整理を行っているため、１日時点での発注見通しには含まれていない。

大崎市鹿島台広長杢師前４４に新築する大崎地区（東部ブロック）職業教育拠点校は、ＲＣ造４階建て、延べ約１万平方㍍などを施工する。概算金額は４０億円で、公告時期は６月を予定する。工期は２４カ月を見込む。設計は佐藤総合計画が担当した。

地域衛星通信ネットワーク更新工事は、県内全域の地域衛星通信ネットワーク整備局を第３世代化するための更新工事で、概算金額は３０億円。工種は電気通信工事で、８月に公告を予定し、工期は１４カ月を想定する。設計はエイト日本技術開発がまとめた。

営繕関係では、高等技術専門校の再編に係る「高等技術専門校１・２号館新築工事」「高等技術専門校改修等工事（その１）」「同（その２）」を発注する。このうち１・２号館の新築は、概算２０億円を見込み、８月に公告を予定する。設計は久米設計が担当した。

また「白石警察署待機宿舎新築工事」は９月の公告を予定し、概算は１０億円。施設規模はＲＣ造３階建て、延べ約１２０８平方㍍で、工期は１８カ月を想定する。

都市計画課は、村田町で取り組む「末広町道路改良工事（函渠）」を５月にも公告し、工期は１８カ月、概算６億円を見込む。また河川課発注の「川内沢ダム管理設備新設工事」は概算６億円で、５月にも公告を予定する。

各事務所発注では、気仙沼地方振興事務所が発注する「気仙沼漁港梶ヶ浦防波堤機能保全工事（その２）」が、概算で４億９０００万円を見込むほか、東部土木事務所が「大谷川浜小積浜道路改良工事（その４）」を６月に公告する。工事概要は函渠工２基で、概算は３億円。

業務委託の主な見通しは、営繕事業で「古川高校舎改築設計業務委託」を１２月に公告予定。施設規模はＲＣ造３階建て、延べ３７９０平方㍍。概算は１億円、履行期間は約２０カ月間。

水道経営課からは仙台・大河原・古川管内を対象とする「管路更新計画策定業務委託」を７月に公告する。概算は１億３０００万円で、履行期間は約７カ月間。

このほか事務所発注分の主な案件は、大河原土木事務所から「（仮）白石駅東小路線共同溝予備設計業務委託」「関場道路軟弱地盤解析検討業務委託」などを６月に公告。東部土木事務所は「大沢橋詳細設計外業務委託」「大森川橋梁予備設計業務委託」「大沢川橋梁同」の橋梁設計３件をいずれも５月に公告する。