2024-04-17# その他
宮城県内の24年度主要事業/NEXCOが仙台北部道路富谷工事を公告へ/防衛局は仙台地区と松島地区で最適化に着手
東北地方整備局は加美町で取り組む鳴瀬川総合開発で、WTO対象の「鳴瀬川ダム迂回路トンネル工事」を8月ごろに公告し、第4四半期に入札する。ダム本体の建設期間に一般車が通行するため整備する仮設構造物で、事業完了後は閉塞する予定。延長は約439㍍、内空段面積は約45平方㍍、NATM工法を適用する。設計は東京コンサルタンツ。
NEXCO東日本東北支社は、仙台北部道路の利府しらかし台IC~富谷JCTの4車線化改良工事となる「仙台北部道路富谷工事」をWTO対象一般競争で第1四半期に公告し、第3四半期に入札する。施工延長はほぼ全線の約6㌔㍍に及び、土工量は約20万立方㍍、石積高架橋と成田高架橋の拡幅に伴う橋梁下部工が約15基。工期は約40カ月。概算規模は27億2000万以上50億円未満。道路詳細設計はオリエンタルコンサルタンツ、高架橋2本の下部工基本・上部工詳細設計は建設技術研究所。
また名取市と仙台市の境界となっている名取川に架かる「仙台東部道路新名取川橋耐震補強工事」は条件付一般競争で第2四半期に公告し、第4四半期に開札予定。鋼単弦ローゼ桁を含む長さ約530㍍の長大橋。橋脚補強5基、支承取替5基、落橋防止構造40基、上部工補強15㌧など。工期は約45カ月。概算規模は13億以上27億2000万円未満。補強設計は片平新日本技研。
全国的な施設最適化事業に着手した東北防衛局は、県内でも「仙台地区」と「松島地区」で公募を開始した。両地区はECI方式を採用し、ゼネコンなどを想定した技術協力業務を今月1日に公告。22日まで申請を受け付け、7月下旬に見積もり合わせを予定している。これに先立ち、両地区とも設計事務所向けの総合設計を委託するため、2月に公募型プロポーザルの手続きを開始しており、5月22日に見積もり合わせを予定している。「仙台地区」は仙台駐屯地などが対象で、建替73棟など。工事規模は500億以上700億円未満を見込む。松島基地を含む「松島地区」は建替62棟など。工事規模は300億以上500億円未満。
通常事業では、概算10億~20億円の「大和(6)庁舎新設建築工事」と「霞目(6)格納庫新設等建築その他工事」をともに第2四半期に公告し、第3四半期に開札予定。大和駐屯地の工事は延べ約5800平方㍍の庁舎新築など。霞目駐屯地の工事は延べ約2700平方㍍の格納庫新築など。土木工事では「松島(6)雨水排水整備土木工事」を概算10億~20億円で第2四半期に公告し、第3四半期に開札する。
東北大学は星陵団地に新設する「ライフサイエンスラボ」の新営工事を建築・電気・機械の3件分割で発注予定。規模はRC造7階建て、延べ約4000平方㍍。企業などと共同研究する創薬開発拠点となる。設計は久米設計など。WTO対象の建築は第3四半期に公告し、いずれも第4四半期に開札する。
宮城県環境事業公社は大和町に設ける「新産業廃棄物最終処分場建設工事」を10月にも公告する。埋立地の造成と浸出水処理施設を一体で発注する計画で、4~5社JVを想定。埋立容量は約230万立方㍍。基本設計と実施設計(浸出水処理施設を除く)はエックス都市研究所。
宮城県は、大崎市鹿島台に整備する「大崎地区(東部ブロック)職業教育拠点校新築工事」をWTO対象の概算40億円で6月に公告予定。規模はRC造4階建て、延べ約1万平方㍍。設計は佐藤総合計画。高等技術専門校の仙台校への集約・再編に向けた工事は複数件を発注する。設計は久米設計がまとめた。このうち1・2号館新築工事は概算20億円で8月に公告予定。
仙台市宮城野区の仙台医療センター跡地に移転する県民会館の工事は、24年度にWTO対象で発注を見込むが、現時点で発注見通しには盛り込んでいない。年内には公告したい考え。規模は延べ2万9244平方㍍、大ホールは約2200席。設計は石本建築事務所。
仙台市はWTO対象で「八木山動物公園エリアⅠ施設(総合獣舎等)新築工事」を5月に発注予定。アフリカ地域の動物種の獣舎を集約するもので、規模はRC一部S造2階建て、延べ2740平方㍍。設計は大建設計。国道286号の「南赤石1号橋上部工工事」は今月1日に公告した。PC3径間連続ラーメン箱桁の橋長207㍍。予定価格は17億3619万7000円で、5月10日に開札する。このほか、本庁舎建替事業で入札が不成立となっている空気調和設備工事についても、早期の再々公告が見込まれる。
気仙沼市は、新庁舎の建設工事を24年度内に着工する計画。6月末までの期限で久米設計・国際航業JVが設計をまとめており、補正予算で工事費を計上し発注する。建屋はS造地下1階地上4階建て、延べ9117平方㍍。
登米市は米山地区複合施設の本体工事を第1四半期に発注する。国道346号沿いにS一部W造2階建て、延べ約8300平方㍍で総合支所や小学校の機能を集約する。実施設計はNTTファシリティーズ・隈研吾建築都市設計事務所・関・空間設計・工作室齊藤彰伊一級建築士事務所JV。
栗原市は栗原東大橋の上部工を今月16日に公告した。5月15日に入札する。迫川に架かる徳富橋を下流側に架け替える計画で、新しい橋は長さ225㍍の鋼5径間連続鈑桁。設計は復建技術コンサルタント。
白石市は白石中央スマートIC(仮称)に近接する道の駅しろいし(仮称)の整備事業者をプロポーザルで選定中。PFIのBTO方式を採用している。7月に結果を公表する。道の駅として延べ約2800平方㍍の建屋と、延べ2000平方㍍の全天候型ドームなどによる防災公園を整備する。設計・工事費は41億2300万円ほど。
亘理町はDBO方式による給食センターの整備運営事業者をプロポーザルで選定中。7月に優先交渉権者を公表予定。建屋は延べ約1400平方㍍、調理能力は日最大2500食を想定している。施設整備費は22億4950万円(税込み)を見込む。