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2024-11-18# その他

宮城県内の消防署整備事業/仙南組合が角田と白石で設計委託/塩釜組合は延べ3000㎡規模で計画

宮城県内の消防署整備計画をまとめた。塩釜地区消防事務組合は、塩釜市尾島町に位置する塩釜消防署が老朽化していることなどから建て替えを立案した。消防本部と塩釜消防署を集約し建て替える計画で、移転先は県道利府中インター線沿いとなる塩釜市伊保石40の1ほか地内とその後背地となる敷地面積約1㌶。構造はRC造で、延床面積は3000平方㍍規模を想定。S造の救助訓練棟3棟などを設ける。10月31日付で基本・実施設計業務を公告しており、20日に入札する。履行期限は2025年10月末とし、その後に工事発注する見通し。

仙南地域広域行政事務組合は、管内の角田、白石、柴田、大河原の4消防署を建て替えている。先行して整備する角田消防署は、角田警察署北側となる角田市高畑南地内の敷地約4400平方㍍に建て替える。規模は延べ1448平方㍍で、2階建て訓練塔2棟を設ける予定だ。基本・実施設計は昨年度で楠山設計に委託。本年度は保志工務店が用地造成を施工中。本体は25年度着工を目指している。

また本年度は、角田消防署に続いて白石消防署の基本・実施設計を委託する。現在、指名競争で手続きを進めており27日に入札する。新しい消防署は、これから整備する東北自動車道・白石中央スマートIC周辺に設置する道の駅の北側で、用地面積は7200平方㍍以上とする想定。規模は延べ約1600平方㍍で計画し、総合的な訓練施設として4階建ての主訓練塔1棟と2階建ての副訓練塔2棟を設ける方針。

このほか、黒川地域行政事務組合は現在、消防本部と黒川消防署新庁舎の建設工事を26年4月供用開始に向け進めている。施工は戸田建設が担当。国道4号沿いの大和町吉田北谷地にあった消防本部が老朽化していることや、周辺一帯が大雨で浸水する被害を受けたことから移転新築する。移転先は吉岡西部土地区画整理事業の区域内の敷地9935平方㍍。施設はRC造2階建て、延べ3760平方㍍。主訓練塔が5階建て、副訓練塔2棟がともに3階建て。基本設計は久米設計、実施設計は山下設計がまとめた。

仙台市では、泉消防署の大規模改修に取り組むため施工者選定の手続き中。国道4号沿いの泉区将監4の4の1地内にある泉消防署は00年に建設した施設で、RC一部S造4階建て、延べ3188平方㍍。公共施設マネジメント計画に基づき、主に外壁や設備更新などの大規模改修を行う。今月1日に開札したが建築と機械設備の2件は参加者がなく取りやめとなり、善後策を検討中。電気設備は福興電気が落札候補者となっている。

 

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